Reconstruction
2011年3月11日の東日本大震災が起きた当時、津波は高台にある大槌高校に続く坂のすぐ下まで押し寄せました。
地震発生直後から津波をのがれた町民が大槌高校に続々と集まり、震災当日の夜から8月上旬まで、避難所として利用されました。校庭は自衛隊の駐留所となり、教室には銀行や病院が入り、高校全体がひとつの町のようになり避難者を支えました。
大槌高校の避難所運営は、大槌高校生徒と教職員で行われました。
避難者名簿作成や、布団がわりの段ボールやカーテンの配布、トイレ用の水汲み、食事の配給、小さな子どもの遊び相手など、避難者の方々から必要とされたあらゆる役割を担いました。
現在の大槌高校生の中にも、当時の高校生に支援をもらった生徒がいます。
復興が進む過程で、大槌高校の生徒もまちづくりに参画してきました。
まちの区画整理に関するアイデアや、新たなまちづくりの方針に関する提言など、復興のまちづくりを担う一員として、高校生の視点から復興への貢献を続けてきました。
震災直後から続く生徒たちの取り組みが、現在の復興研究会へつながっています。
震災後、復興してゆく大槌町の町並みを定期的に同じ場所で撮影する活動です。
大槌町内約180箇所のポイントから写真を撮影し、過去に撮影した写真と見比べながら変わりゆく大槌の街並みを記録しています。
毎年、岩手県内外各地から多くの来校があり、交流をしています。他校の学生に復興の歩みを伝えたり、一緒に街歩きをしながら大槌町を案内したりします。一緒に防災について考える活動をすることもあります。
震災後、「暗い顔をして通学する子どもたちに、『おにいさん』『おねえさん』として元気を与えてほしい」との話があり、始まりました。大槌町内の子どもセンターやこども園、学童などで子どもたちと一緒に遊んだり、レクリエーションの手伝いをしたりします。
大槌町は日々復興に向けて歩んでいます。復興や大槌町の町づくりに関するイベントに復興研究会として参加し、町の皆さんと一緒にアイディアを出していきます。
大槌町にある唯一の高等学校として、より大槌町を盛り上げることができるよう魅力を発信していきます。
復興研究会の活動報告
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