校長挨拶
岩手県立一関工業高等学校
校 長 菅 原 基
本校は、昭和34年に地元一関地域の熱烈なる設立運動により開校した「一関市立一関工業高等学校」(当時は電気科1学級・電気通信科1学級の2つの学科)を前身としており、その後、昭和49年に県に移管されて、岩手県立一関工業高等学校となり、工業学科4科(電気科、電子科、電子機械科、土木科)でスタートしました。令和2年度からは、高等学校再編計画に基づき工業学科3科(電気電子科、電子機械科、土木科)の工業高校となり創立64年目を迎える学校であります。
これまでに9千名を超える卒業生を、次代を担う技術者として輩出してまいりました。本校卒業生の活躍は、地域はもとより日本国内外で高く評価されており、在校生も社会に貢献できる有為な人材となるよう、日々懸命に努力を続けています。
土木科を中心に、国家公務員や県職員・市職員になって活躍している多くの卒業生を有するのも本校の特徴です。進学については、指定校推薦による大学進学など、上級学校への進学の道も開かれています。
本校は、昨年度、第15回キャリア教育優良学校に選ばれ、文部科学大臣表彰を受賞いたしました。受賞できた理由として、キャリア教育の充実を目的として、これまでのインターンシップに加え、1 地域産業講座(総合的な探求の時間)「2年生」、2 「技術・知識を地域につなげるプロジェクト」(課題研究)「3年生」、3 岩手大学半導体アカデミー、4 出前授業、SDGs、ILCを中心とした事業を展開し、地元理解と愛着及び、生徒の社会的・職業的自立と地域課題を含めた社会の諸課題に挑み解決する力を育んでいること、また、令和2年度から学校運営協議会(コミュニティ・スクール)を設置し、自治体と地元企業、地域住民、学校が連携・協働することにより、組織的にキャリア教育の推進・充実を図っていることが挙げられ、これらを高く評価していただきました。
部活動も盛んで、特に令和4年度は、バスケットボール部が県高総体で優勝(2大会ぶり3度目)し、インターハイでも歴史的な1勝を挙げました。さらに、全国選抜大会県予選優勝(2年連続5回目 全国選手権大会出場)、新人戦県大会優勝(2年連続5回目)と県内3冠を達成しました。また、弓道部も、男子個人新人戦県優勝を果たしました。どの部活動も活躍をしております。
高校生ものづくりコンテスト2022では、測量部門(土木科)と電気工事部門(電気電子科)の2部門で県優勝し、東北大会に出場します。
さらには、電気電子科(第一種電気工事士)、土木科(測量士補)などの国家試験資格取得にも、熱心に取り組んでおります。特に、土木科2級土木施工管理技術者試験は、3年連続で全員合格等の実績を挙げています。
このように、文武に優れ、心身のバランスのとれたスペシャリストの育成を教育目標に掲げ、その基礎となる「学力」と「人間力」の充実のために、日々教育活動に励んでおります。「元気なあいさつのできる関工生」を合い言葉に、生徒・教職員一丸となって取り組んでいるところです。今後とも、関工生の成長と本校の発展のため、さらなる皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げまして、挨拶といたします。
教育目標
1 教育目標
『地域と協働したスペシャリストの育成』
スペシャリストとしての基礎力(学力・人間力)の充実
学力・人間力:
1)自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、
行動し、
よりよく問題を解決する能力
2)自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する
心などの
豊かな人間性
3)たくましく生きるための健康・体力目指す学校像
沿革
昭和34年 | 一関市立一関工業高等学校設置認可 |
一関小学校南側校舎を仮校舎として開設 | |
電気科、電気通信科設置 、校章制定 | |
昭和35年 | 第一期工事着工 |
電気科、電気通信科科章制定 | |
新校舎へ移転 | |
昭和38年 | 第三種電気主任技術者免状に関する認定校となる |
昭和39年 | 電気通信科を電子科に名称変更 |
昭和40年 | 電子科設置 |
昭和43年 | 屋内体育館落成 |
昭和44年 | 創立10周年記念式典を挙行 |
昭和49年 | 一関市立一関工業高等学校廃止 |
岩手県立一関工業高等学校設置 | |
昭和53年 | 岩手県立一関第二高等学校土木科の移管により土木科を設置 |
昭和59年 | 本校舎改築造成 |
昭和62年 | 電子機械科設置 |
平成11年 | 創立40周年、グランド改修工事着工 |
平成12年 | グランド改修工事落成、土木科産振棟大規模改造工事着工 |
平成13年 | 太陽光発電設備落成 |
平成14年 | 土木科産振棟大規模改造工事落成 |
焼却炉設備撤去 | |
平成15年 | 文部科学省 学力向上モデル地域の指定(3年間) |
岩手県教育委員会 学力向上フロンティアハイスクール事業指定 | |
格技場屋根塗装工事 | |
平成16年 | 文部科学省指定 岩手県教育委員会実施 |
(平成15年度~平成17年度) | |
平成17年 | 部室改修工事完成 |
平成18年 | AED(自動体外式除細動器)設置 |
管理棟他屋根塗装工事完成 | |
平成19年 | 浄化槽改修工事完成 |
平成20年 | IES登録 |
校内通路整備工事完成 | |
平成21年 | 創立50周年記念式典を挙行 |
平成22年 | 電気磁気実習室空調設備設置工事完成 |
平成23年 | 第一体育館耐震補強工事完成 |
平成26年 | 太陽光発電設備設置工事完成 |
平成29年 | 受水槽改修工事完了 |
教職員住宅下水道切替工事完了 | |
令和元年 | 創立60周年記念式を挙行 |
令和 2年 | 電気科・電子科統合 電気電子科設置 |
校歌・応援歌・校章
校章の由来
工業関係を表す歯車を旧一関市章に形どり、これに電気関係をも現するよう「工を電工の形に中央に組み入れ、以て前身の一関市立一関工業高等学校であることを象徴した。バックの円形は円満なる人格形成を意味するものである。
また校旗の若草色は希望にもえる若さを表し、スクールカラーとなっている。
校歌 校歌音声ファイル
松見 得明 作詞/生内 義夫 作曲
しゞまに煙る萩の里
平和の科学究むべく
集いきたれる工業の
技術の標こゝに在り
久遠の生命伝えきし
磐井の流れ幾星霜
青き山脈めぐりなす
学び舎仰ぐ若き朋
文化は薫るみちのおく
歴史をたずね近代の
慧知拓きてかゞやかに
世紀の光かゝげなむ
第一応援歌 第一応援歌音声ファイル
高橋 英雄 作詞/高橋 政江 作曲
磐井の流れ碧澄む
高崎城下春深し
血潮のたぎり紅に
若き生命のゆくところ
起て関工の健男児
今ぞ凱歌の旗あげん
幾年伏せし我ならで
誰か覇権をかざすべき
桑楡の風に鍛え来し
真鉄の腕燃える意気
行け関工の健男児
今ぞ凱歌の旗あげん
須川の高嶺燦然と
栄冠永久に光あり
集える我ら眉あげて
月の雫の芝草に
いざ関工の健男児
今ぞ凱歌の旗あげん
第二応援歌 第二応援歌音声ファイル
岩渕 公男 作詞/岩渕 晃二 作曲
起て青春の血に燃ゆる
希望が丘の健男児
関工魂ゆくところ
月桂冠は輝やかん
試練の嵐吹かば吹け
鍛えし我に何かせん
暗雲払い霧を断つ
見よ関工の旗印
大地に深き関工の
礎永久にゆるぎなし
誉の宴諸共に
今ぞ讃えん我が母校
