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 1948(昭和23)年に創立された本校は、今年度70周年を迎え、10月6日(土)に本校体育館において記念式典と講演会が行われます。昨年度までは普通科2学級、海洋開発科1学級の編制でしたが、平成30年度入学者より普通科が1学級となりました。本校では、自立・自愛・自彊を合い言葉に「知徳体の調和の上に生きる力を備え、社会に貢献できる人材」の育成に努めてまいりました。昨年度の種高生の進路状況は、国公立大学5名をはじめ4年制、短大系、専門学校に33名が進学し、就職もインターンシップや職場見学などの体験をいかして就職希望者全員が進路を決めることができました。地域別の内訳は久慈管内・八戸管内が17名、関東を中心に県外が29名となっています。部活動では、レスリング部が高総体4連覇を逃したもののインターハイに男女7名が出場し、愛媛国体には2名が出場しました。なお、女子個人では国際大会を経験した者もいます。その後、男子は新人大会を制し、全国選抜大会でも一つ勝ち、個人4名もそれぞれが1勝をあげ、次につなげています。また、男子バレー部が、久慈地区の中学校に男子バレー部が1校しかないなかで、初心者が結集し、新人大会でベスト8に進出しました。文化部においては吹奏楽部が部員不足に悩まされながらも大野高校とのジョイントで活動の灯火を守り続けています。生徒数は若干減少しましたが、種高生には行事を存分に楽しむ才能があるようです。スポーツ祭で盛り上がり、秋の種高祭でも自分たちだけではなく地域の皆さまに対し、おもてなしの心で十分に応えていました。そのほかの文化活動として、東京大学との連携により東大海洋研究促進センターのご指導の下、有志による海洋リテラシー研究会(通称SOLT)が海に関わる調査、研究の成果を共有し発信していく活動を継続してきました。高大連携で言えば八戸工業大学との連携協定により海洋エンジニアの育成と海洋研究に係るご指導をいただいています。また、八戸市水産科学館マリエントのイベントや調査・研究活動に参加する生徒も多く、確かな海洋研究のネットワークが築かれています。
 このように海に興味 ・ 関心のある生徒を育てている本校ですが、その土台となっているのが海洋開発科です。1952(昭和27)年の潜水科設置以来、地域に 120年も前に伝えられた伝統の「南部もぐり」を継承し、1988(昭和63)年の学科改編で海洋開発科となっても、そのこだわりは変わりませんでした。本科は工業系潜水技術を学べる全国唯一の学科であり、水深10mの潜水用プールや潜水実習船種市丸(33t)などの充実した施設・設備環境の下、日々技術の習得に取り組んでいます。なお、現在の種市丸は30年の役目を終え、平成31年3月竣工予定の新船種市丸(42t)に引き継がれます。本科卒業生は、国内においては本四架橋、関西新国際空港、中部国際空港、東京湾岸横断道路等の大規模事業をはじめ、海外においても深海調査のための準備実験や海底油田の掘削等で活躍しています。本科卒業生の活躍もあり、関連団体のご支援と関係機関のご推薦を得て、昨年8月、第10回海洋立国功労者賞を内閣総理大臣より頂戴しました。卒業生のみならず在校生も奮闘しています。課題研究において、栽培漁業協会種市事業所とともにホヤやウニの研究に取り組むほか、ある班は東京大より借用した津波解析モデルを使って近隣の小中学校に出前授業を行い、ユネスコ活動奨励賞を、ある班は地域での継続的な奉仕活動が評価され、小さな親切運動章を受賞しました。本科生は、本校が一般に開放する潜水体験をサポートしたり、対外的にも首都圏でのイベントに度々招かれて「南部もぐり」を実演するなど多忙ながら充実した活動に励んでいます。個人レベルでも、全国溶接技術大会で5位に入賞するなど、授業や実習の成果を存分に発揮しています。本校は資格取得に力を入れていて、全国工業高校長協会のジュニアマイスター制度において、クラスの6割がゴールドを取得するほどの成果を収めました。本科は特色ある全国唯一の学科であることから全国から応募が集まることを期待しています。幸い関係諸団体より洋野町に対し多額の寄付金が寄せられ、それを基に本校生のための学生寮を整備していただきました。本校は、海洋立国日本の発展のために尽くしたいという志のある青少年を育て、有為な人材として産業界に輩出しつづけたいと考えています。そのためにも、普通科を含め、生徒の願い、保護者や地域の皆様の期待に応え、本気で取り組み、着実な前進と向上を図ってまいります。

                                                               校長 遠藤拓見
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