校長挨拶
岩手県立沼宮内高等学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本校は、昭和23年に創立され、今年で77年目を迎えます。「自らの進路を切り拓き、社会に貢献する意欲にあふれ、知・徳・体の調和のとれた自立した心豊かな人間を育成する」を教育目標とし、「生徒一人ひとりが学校の主役としていきいきと生活し、地域を支え、地域を創造する人材を育てる学校」を目指す学校像としています。
校章の「雪持ち笹」は、笹をおおう雪の白さ、重みにたえる笹の柔軟さ、こおりつく冬を耐え抜く粘り強さを表しており、それは、校訓「清潔・強靱・寛容」の精神につながっています。自分の行動に嘘やごまかしがない心の「清潔」さ、あらゆる困難に対して、決して折れることなく、しなやかに順応し、粘り強く物事をやり遂げる「強靱」さ、多様な価値観を受け入れ、他者を尊重し、よりよい人間関係と社会を築こうとする「寛容」さ。本校の校訓は、今の時代においても、自らの未来を切り拓くための指針を示してくれています。
校舎は、多くの彫刻が見守る石神の丘美術館や彫刻公園を一望できる高台に位置し、校舎内外には生徒、卒業生が制作した感性豊かな絵画や書道作品、彫刻、ポスターなどが数多く展示され、生徒は文化の香り高い環境のもとで、勉学や部活動、学校行事に励んでいます。
学習においては、進学・就職のどちらの進路希望にも対応できるカリキュラムを取り入れており、基礎的・基本的な知識・技能の習得はもちろん、小規模校の利点も生かし、個に応じた、きめ細やかな指導を行っております。「総合的な探究の時間」においても、岩手町等の協力を得ながら、多様な他者と協働できる、持続可能な社会の創り手となれるよう、探究活動、体験的活動を通して思考力・判断力・表現力を互いに高め合っています。
部活動においては、ホッケー部がインターハイ優勝の実績を持ち、ホッケーのまち岩手町に沼宮内高校ありと、強豪校として全国に名を馳せております。運動部、文化部、そして令和5年度には多様な種目をより自由に取り組めるフリースポーツ部と、それぞれの部活動において、自分たちの目標を高く掲げ、自身の可能性を追求するとともに、仲間たちと切磋琢磨しながら、社会性と人間性を日々磨いております。
本校は、SDGs未来都市に選定された岩手町と「持続可能なまちづくりの実現に向けた地域共創人材育成の推進に関する連携協定」を結び、様々な面でバックアップをいただきながら、生徒の成長に資する活動を推進しております。本校はこれからも、全ての生徒、保護者が入学してよかったと思う学校、ふるさとを支え、地域に応援される学校を目指して参ります。今後とも、沼宮内高校へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
岩手県立沼宮内高等学校長 寒河江 研哉