岩手県立盛岡工業高等学校


 明治31年に開校した本校は、これまで幾多に渡る時代の変遷を経て、今年で創立126年を迎える全国でも屈指の歴史と伝統を誇る工業高校です。これまで全日制、定時制を合わせ、2万7千余名もの優れた「人財」を輩出し、国内外で高い評価を得てきました。現在は、全日制に機械科、電子機械科、電気科、電子情報科、土木科、工業化学科、建築・デザイン科の7学科、定時制に工業科1学科を有する県内最大規模の工業高校であります。
 長年、本県高校工業教育のセンタースクールとして輝かしい実績を積み重ね、全国に「盛工」の名を轟かせています。また、部活動においても2度の全国制覇を誇るラグビー部を始め、他の運動部・文化部においても全国レベルの活躍を見せており、正に文武両道を実践する学校として、県内外から高い評価をいただいております。
 校訓である「質実剛健」とは、「中身が充実していて飾り気がなく、心身ともに強くたくましい様子」を表し、誠実に勉学に励み、確かな技術を身につけようとする盛工生にとって誠に相応しい教えといえます。
 教育方針は、「真理と正義を愛し、自主的精神と知性に満ち、工業に関する基礎的な知識・技能・態度に習熟した将来有為な技術者の養成を期する。」としており、その実現のために、「科学性と創造性の陶冶」、「勤労精神と責任感の高揚」、「敬愛と互助精神の涵養」という、三つの態度を生徒に求めています。これは本校での学びの中において、科学的な能力や創造力を含めたあらゆる能力を発展・成長させることであり、社会人として、職業人として生きていく上で大切な勤労精神と責任感を身につけ、相手を敬い、互いに支え合い、助け合うことの出来るような心の成長を期す、つまりは「ものづくり教育」をとおして、「人間力」を身につけることにあります。また、盛工生が獲得したい力を、「挑戦する力(Challenge)、創造する力(Create)、変化する力(Change)」~3つの ‘C’ ~と称し示しています。
 クスクールポリシーは、「一人ひとりの生徒を大切にする教育の充実を図る。」、「魅力ある学校づくりに努め、生徒に自信と誇りを持たせる教育の充実を図る。」、「地域に信頼される開かれた学校づくりの推進を図る。」とし、今後も、ものづくり教育の原点を追求しながら、新たな時代に向けた教育活動を展開してまいります。


第37代校長      
瀬戸 和彦