7月10日(水)SGHUスタートアップDay3ついにカタリバさんとのスタート・アップも最終日を迎えました。前回掘り出した北極星(実現したい社会、描きたい未来)を達成するために、夏休みに何をすべきかを考え、計画を立てることが本日の目標です。 1, 2校時に理系が、3, 4校時に文系がそれぞれ白堊ホールに集まって授業を行いました。 今年度は自分のやりたいことを思う存分やれる環境を、最優先にしています。過去の探究活動においては、一旦班を編成してしまうと、自分のやりたいことを我慢しなければならない生徒が出てきたり、フリー・ライダーとして主体性を欠いてしまう生徒が出てきたりと、様々な問題が噴出しました。今年度はその対策として、個人での探究活動も認めることとしました。他の生徒と北極星が似通っており、一緒に活動することで主体的な取り組みがむしろ促進されることが見込まれる場合に限っては、班を編成しても良いと条件をつけました。 班編成に関する説明を終えた後、ギャラリーという活動を行いました。机上に自分の定めた北極星を記したハンドアウトを残して、白堊ホール内を自由に移動し、他の生徒達がどんな北極星を追い求めているのかを見て回る、画廊に見立てた活動です。他の人の北極星に触れることで、友人の新たな一面を知れた生徒、共感を覚えて班を編成すべく口説く生徒など様々でしたが、概してお互いに良い刺激を与えられたようです。 授業の最後には、夏休みに行う現状調査の計画を立てました。本日はカタリバの皆さんの他に、お二人のゲストをお招きしました。まずは本校のSGHの活動に長年協力いただいている高橋和氣さん。そして今年度新たに提携を始めたTOLIC*の片野友貴さんです。お二人には幅広い人脈を活かして、生徒達にフィールド・ワークの訪問先を紹介してもらったり、夏季アクションについてたくさん助言をいただきました。 夏季アクションのプランを立てる上で大事にしたのは、その行動で北極星と現状のギャップを見つけられるかどうか、という点です。言い換えると、自分が関心を抱いているテーマに関して、どのような人達がどのように困っているのかを、現場に実際に赴いて見つけてくることに主眼が置かれます。高橋さん、片野さんをはじめ、カタリバの皆さん、そして2学年の教員全体で白堊ホール内を歩き回り、生徒一人ひとりの計画に耳を傾け、フィード・バックを行いました。夏休み、生徒達の活き活きとした表情が県内各所で花咲くことを期待します。 *TOLIC: 東北ライフサイエンス機器クラスター TOLICに集まる企業は進取の気風に溢れ、岩手発の製品を世界に広げようという気概に満ちており、今年度からSG課題研究IIにおけるコラボレーションを始動した。 | ||