本校は、大正７年（1918年）「岩谷堂町立実科高等女学校（実科高女）が設立されたことをもって創立の年としています。以来、幾度かの学校改革、統廃合や校名変更等を経て、平成21年（2009年）、岩谷堂高校と岩谷堂農林高校が統合し、現在の岩谷堂高等学校が誕生しました。江刺地域唯一の県立高校として、地域の皆様の御理解と御支援に支えられながら有為な人材の育成に邁進し、本年（令和６年）で創立106周年を迎える伝統校です。

　「進取」「礼節」を校訓とし、消極性の打破、一体性の確立、岩高生の理想像達成を目指し制定された「気魄を　誠意を　前進を」を生徒会モットーに、生徒は勉学・部活動はもとより、クラスマッチや文化祭などの行事や校外を含めた様々な活動などで自らを磨き、自分の可能性に挑戦しています。

　さて、本校は、平成６年（1994年）４月、全国初の総合学科高校として新設されました。総合学科とは、生徒一人一人が将来の進路について考え、幅広い科目の中から、自分で選択し学習することにより、自分の個性を伸ばし、進路希望を実現することができる学科です。

　本校では、人文科学、自然科学、生物生産、産業工学、流通情報、生活・福祉の６系列を設け、大学進学から就職まで幅広い進路に対応しています。特に、工業に関する系列（産業工学）は、岩手県内の総合学科高校では本校だけが設けているものです。

　部活動は、全国大会出場の常連であるウエイトリフティング部、県大会で上位入賞している卓球部やバドミントン部など、12の運動部があります。文化部は、江刺の郷土芸能を伝承する鹿踊部、吹奏楽部や演劇部など10の部があり、熱心に活動しています。

　本校の生徒には、社会の変化に柔軟に対応し、学び続ける意欲と態度を持ちながら、主体的に判断し行動する力を備えるとともに、地域の期待に応え、郷土の振興に貢献する人材として成長することを期待しています。

　今後も地域の期待に応え、これからの社会を創造する人材を育成する高校として努力して参ります。引き続き御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

校長　山影　稔男