機械技術は機械工業のみならず、あらゆる分野に入り込み応用され、産業革命以後の機械文明を支えてきました。しかし、高度情報化社会は単に機械技術だけではなく、機械を高度に制御する技術が求められ、機械の自動化や省力化が図られてきました。 かつて、機械は、蒸気機関のように、ほとんど機械技術だけでできていたと言っても過言ではありませんでした。しかし、現在は、ただ機械をつくるだけではなく、機械や使用する人間を含めて、そのシステム全体をいかに効率よく、機能させるか、それら情報の制御と品質の優れた機械部品が不可欠となっています。 機械科では、そのような機械部品を一つ一つ正確に作り上げる技能と、自動化・省力化など機械全体を見渡せる能力を養い、「ものづくり」を中心に幅広い機械技術の学習をします。 |
機械製図
情報技術基礎
工業技術基礎
課題研究
機械実習
機械設計
機械工作
原動機
生産システム
1年生で溶接や鍛造、手仕上げ、旋盤での切削加工を体験しながら機械操作やもの作りの基本を学習します。
自動車工学
機械を作るには材料の無駄を少なく、使用に耐え得るような強さや、使いやすいような形を考えなければなりません。そのような機械部品の強さや形状をどのようにして算出するか、その基本を学習します。
1年生で学習したことをさらに深め、各種工作機械の操作や加工方法、機械を制御(シーケンス制御)する方法、CADによる図面作成、エンジンや流体機械の性能試験、材料の性質を調べる実験等の基本を学習します。
機械を作るには、どのような材料があるか、どのような工作法があるか、どのような順序で製作するか、生産方法の基本について学習します。
自動車や飛行機のエンジン、発電所のタービン、液体をくみ上げるポンプ、蒸気を発生させるボイラー、気体を送る送風機等、自然界に存在するエネルギーを機械的なエネルギーに変換する機械の構造や特徴等を学習します。
電気の基本的な性質やその利用方法、電子回路の基礎や応用、制御の種類や原理、方法など基本的事項やその機械を作るには、どのような材料があるか、どのような工作法があるか、どのような順序で製作するか、生産方法の基本について学習します。
自動車にかかわる基礎知識や自動車を走らせる動力の発生と伝達や自動車の操作の仕組みなどについて学習します。また、自動車用エンジンの構造と働きについても学習します。
3年生で、それまで経験し、学習してきたことを基にし、自分たちで研究のテーマを決め、そのテーマについて考え、機械の製作や資格取得に取り組みます。