スーパーグローバルハイスクール

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11月13日(月)その2
 肝細胞研究所を出ると心配していた雨が落ちてきています。そぼ降る雨の中、ハーバードの学食(カフェテリア)に向かいます。PMCと同じようにバイキング形式なのですが、ハーバードは計り売りです。取ってきた食事の重量で金額が決まります。味も値段もハイレベルな学食でした。
 午後の研修は15時からボストン大学で行われます。指導してくださるのはVirginia Greiman氏(http://www.bu.edu/law/profile/virginia-greiman/ )で、KT&RチームとHR&Iチームがプレゼンテーションを行います。氏は法学を専門としており、かつてボストン再開発のメガプロジェクトを法学の側面から支えた人物です。
 最後の登場となったKT&Rチームのテーマは" Towards Global Leadership -How to Achieve Gender Equality-"。文字通り、男女平等(Gender Equality)とリーダーシップについて、我が国の現状と将来に向けての改善策を研究しています。特にリーダーシップについてはGreiman氏の論文を参考にしているので、ぜひともコメントを拝聴したいところです。ふたりにとっては初めてのプレゼンテーションですが、これまでに他のチームの発表を見ているので初めてとは思えない出来です。Greiman氏の成果を引用した部分では、氏から微笑が漏れていました。研究内容はしっかりと伝わったようです。アメリカとの比較から日本の状況を説明しましたが、氏によると男女平等や報道の自由度についてはアメリカも課題を抱えているとのことでした。ふたりの選んだテーマは世界のどこでも解決されていないテーマなのです。その状況下で、自分たちがどのような提案や行動を実践していくべきなのか。研究の意義とともに、今後の課題が山積みであることを改めて認識させられました。
 【KT談】:うれしかった。Gender Gapの話として受け止めてくれたのは初めてだった。一緒に研究してくれた総合学習の班の仲間に感謝したい。
 【R談】:緊張して噛んでしまったが、先生の英語を理解できたのがうれしかった。
 【振り返りで出てきた話】
 ・女性の問題は世界中にある問題だから、国境を越えて運動する必要がある。
 ・SGHの活動がリーダーシップ教育に近いが、日本の取り組みは予算も指定期間も限定的で持続性がない。これが問題だとの指摘があった。
・新渡戸塾のようにリーダーシップ教育に近い活動を実践中の団体にインタビューしてみる。・Gender Gapについてのタウンミーティングを企画してみる。
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