スーパーグローバルハイスクール

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11月11日(土)その1
 この日はこれまでで一番の冷え込みで、おそらくこの研修中最も寒い朝になりました。不評のBoxed Mealを平らげると、寒気の中地下鉄の駅まで約30分歩きます。歩道の水たまりが凍っているので、おそらく氷点下です。すっきりする青空で日差しがあるので、駅につくと生徒たちは陽だまりに集まります。
 午前中の研修場所である、ルケッツ設計工房(Paul Lukez Architecture https://www.lukez.com/ )に向かうためRed Lineに乗り換えますが、土日の集中工事により途中の区間が運休しており、代行バスに乗り換えです。時間はかかってしまいましたが、バスの車窓からチャールズ川周辺の街並みを見学することができました。これまで訪れていなかった場所で天気も良く、暖かいバスからの散策となり生徒たちは大喜びです。
 バスから再びRed Lineに乗り換えDavidで下車、予定より1時間ほど遅れてルケッツ設計工房に到着です。工房を主宰するPaul Lukez氏は都市設計の分野では世界の第一人者であり、先日本校にも招聘した研究者です。ここでプレゼンテーションするのは、S&NチームとHT&KNチームです。
 S&Nチームのテーマは、"Sustainable City Iwate − Living with Iron ―"。南部鉄器の製造過程で生じる廃熱をエネルギーとして回収することにより、産業としての持続可能性を高めるというものです。南部鉄器の特長や製造工程を紹介し、熱発電の方法を提案しました。発表後のディスカッションでは、コスト回収にかかる期間(38年)が長すぎるという指摘や、具体的な提言が欲しいという指摘がありました。
 指摘がありましたが、ふたりは良い顔をしています。研究をよりよくしていくための指摘や助言であると理解しているからです。次回の発表まで数日あります。なんとか改善してより良い発表にして行こうと、ふたりとも前向きです。
 行政への提言、発電装置を製造する会社との価格交渉、南部鉄器の工房への提言などを考えているようです。数日間でまだまだ深まっていきそうです。
 【S談】:発表できてひと安心。出発前は少しナーバスになっていたが、来てみたら毎日が充実している。ボストンに来てよかった。
 【N談】:しっかりと間を取って話すことを意識できた。指摘されたことを改善して、この研修中にしっかりしたものを仕上げたい。
 
 HT&KNチームのテーマは、"Building New Iwate -Sustainable Forest of Intelligence-"。ILCの誘致によりもたらされる効果を活用した教育都市の創造と、再生可能エネルギーを活用した持続可能性の向上を研究しています。
 【寄せられたコメント】
 ・岩手の場所が分からないので、日本のどこに位置するかわかるようにしてほしい。
 ・自分たちの具体的な活動案が欲しい。研究の目的は良いが、その実現に向けて自分たちに何ができるか具体的かつ主体的な提案をしてほしい。
 ・波力発電を中心に紹介しているが、それ以外の発電の数値がないから比較しにくい。
 ・波力発電と教育都市との関連が弱い。
 ・教育都市の話も、ILCから教育都市創造までの間に飛躍がある。
 【HT談】:コメントが具体的だったので、プレゼンテーションはしっかりと伝わったのだと思う。まずは伝わる英語発表ができてよかった。
 【KN談】:発表前に指摘されたことは直して発表に臨むことができた。発表後にもらったアドバイスがよかった。
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