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ごあいさつ

花の百名山「五葉山」につながる高台に建つ校舎から、南の方向に目を向けると、街並みの向こうに大船渡湾を一望することができます。リアス式海岸の懐深い湾外に広がる大海原に、思いを馳せれば自ずと視野も広がり、大志が湧き起ころうというものです。
 昨年度はコロナ禍の影響で、世の中全体と同様に、本校も学校行事や対外的な各種大会及び発表会が自粛・縮小を余儀なくされ、沈滞ムードに包まれた1年間となりました。今年度もまだまだコロナ禍収束の兆しは見られず、先行き不透明な状況が続いていますが、順調にワクチン接種が進み明るい兆候が見られ、通常の教育活動が戻ることを大いに期待しています。そのためにも、生徒・教職員心を一つにして、今までどおり新型コロナウィルス感染防止に向けて、新しい生活様式に則って万全を期して行動して参ります。
 さて、本校は、昭和24(1949)、岩手県立盛農業高等学校に普通科が設置され、校名も盛高等学校と改称されたことをもって創立の年とし、現在に至るまで15千名余の卒業生を世の中に送り出しています。昭和37年には、普通科と農業科がそれぞれ猪川、立根の校舎にそれぞれ移転し、大船渡高等学校への校名変更を経て、昭和40年、岩手県立大船渡高等学校と大船渡農業高等学校に分離独立いたしました。以来、本校は気仙地域の中核校として、「気仙の雄」、「沿岸の雄」と称され、地域の皆様方のご理解とご協力を賜りながら、県内外で活躍する有為な人材の育成に邁進して参りました。生徒が「大高の元気は地域の元気」をスローガンに志を高く持ち、学習・部活動・課外活動に積極的に取り組み、互いの個性を温かく受容し思いやりに溢れる姿は、美しくもあり、未来を担う者として頼もしく感じます。このような本校での学びが必ずや実を結び、これから迎える“人生100年時代”において必要な“人間力”醸成の契機になるものと固く信じています。そして、校訓の「自主獨立」が示す、「自分の力と意志で、自分の責任において、物事を成すということ」は、まさに、先行き不透明で多様化する現代社会において、たくましく生きること、主体的に挑戦していくことに繋がっていくに違いありません。正門の両脇にそびえ立つ銀杏のように、生徒が力強く成長し、末永く活躍するために、本校における教育も、しっかりと根を張りながら成長する大樹のようでなければならないと肝に銘じています。
 ここ大船渡の地は、10年前の東日本大震災により、未曽有の甚大な被害を受けましたが、国内外からの数多くの温かいご支援とご声援によって、立ち上がることができました。そして現在、当地の復興は着実に前進し、新たな装いを実感するに至っています。これまで頂戴しましたご支援、ご声援に対しまして、改めて心より感謝申し上げる次第です。このような中にあって、本校はさまざまな教育課題と向き合いながら、これからも地域の期待に応えられる高校としての役割を果たすべく、教職員一同力を合わせて教育活動に専念して参る所存です。
 今後とも、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつといたします。

岩手県立大船渡高等学校 校長 吉 田  祥

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