5月29日(火) | |
平成30年度のSG課題研究Iが本格的に始まりました。これまでは各クラスでのエンカウンターを通じて、グローバル化とは何か、地方と世界の関係とは何か、といった問いについて、高校生なりに考えてみました。 本日からは地方創生プログラムと称して、ローカルな視点から普遍性のあるテーマを掘り下げていく力、すなわち課題発見力を養っていきます。 昨年度から、SGH事業実施に係る外部連携機関として盛岡市に参画していただき、その全面的なバックアップを得ながら、「地方創生」をテーマとした、新たな探究的学習プログラムを実施しております。 第一回目である本日は、phase 1として基調講演とトークセッションを行い、今後1年間かけて展開する探究学習のレディネス形成をはかりました。 まずコミュニティ・デザインを専門とする東北芸術工科大学講師の出野紀子氏より、日本や地域が抱える課題に対して視点を深めていただき、「地方創生」に取り組む高校生の具体的な実践事例をご紹介いただきました。 また、トークセッションでは昨年度フードバンクでのボランティアに参加した先輩の発表を聴いた後、OBの高橋和氣さんや菊地類さんからキャリア形成や課題研究に取り組む意義、自ら仮説を立て検証していく中で育まれるものが社会に出た後にどれくらい意義深いのか、といった話を、ご自身の体験を通じてお話いただきました。 出野さんの円滑で建設的な進行のおかげで、1年生の生徒達からも言葉足らずで拙いながら、視点の鋭い良い質問がたくさん生まれ、会場は大きな盛り上がりを見せました。 特にも質疑応答の中で2年生の先輩から出た言葉、「最初は人並みに課題研究をこなそうと思っていた。けれど実際にフードバンクでボランティアをした後、周りとはひと味違うものを作りたいと思うようになった。それから、SG課題研究が面白いと感じるようになった。」という言葉は、盛岡市の抱える課題の一つを「自分事」として捉え、その解決に向けて自分なりに行動していることへの誇りや、主体性、積極性が感じられ、1年生の生徒達にとって素晴らしいロールモデルとなったと思います。 本日の成果に基づき、次週からはより本格的な導入Phase 2、phase 3を展開していきます。 ※本日はご講演いただいた出野先生をはじめ、盛岡市の佐藤俊治さんや岩手移住計画の高橋和氣さん、ブイキューブの菊地類さんなど、関係各所からたくさんの方にお越しいただきました。ここに記して御礼いたします。 |