3/23(金)〜3/25(日) マイプロジェクトアワード2017全国大会 | |
東北大会(2/10実施)を通過した都市コース104班「"Come Back Game"〜岩手という選択肢〜」が出場しました(全国大会出場プロジェクト一覧http://myprojects.jp/news/3878/)。岩手の高校生が将来の選択肢として「岩手で生きる」ことを持てるよう、地域で活躍する大人の動画を組み込んだすごろくを使いながら働きかけていくというプロジェクトです。 初日の「Brush up day」は、東京ガーデンテラス紀尾井町にあるYahoo JAPAN「LODGE」で行なわれました。本番を翌日に控えていながら、2〜3班ごとのグループで発表内容や方法を磨いていきます。それぞれのグループにはファシリテーターとして大人の方が入って助言をしますが、出場者同士の対話による気づきも得られるようなプログラムになっています。本番前に他校の発表をいくつか見ることになってしまうのですが、生徒たちは互いの発表に刺激を受け、ぎりぎりまで自分たちの発表を見直して行きます。翌日の審査には全く関係ないのですが、「学びの祭典」を標榜するマイプロらしい充実した内容です。夜は出場者全員が同じ宿舎(築地本願寺第一伝道会館)に泊まります。朝から晩まで生徒同士で刺激し合えるプログラムになっています。 二日目の「全国summit Day1」は、全32プロジェクトがプレゼンテーションを行ない、最終日に進む8プロジェクトを決定します。出場者はそのブースを担当する4名の審査員に対して同じ発表を4回行ないます。10分の発表と10分の質疑応答が4回繰り返され、審査員による鋭い質問が浴びせられます。この日も、振り返りの時間がたっぷり確保されており、ファシリテーターたちにより生徒の学びが引き出されていきます。 最終日の「全国summit Day2」は、決勝に進むプロジェクトの発表から始まります。残念ながら本校のプロジェクトは選ばれず「優秀賞」となりました。いずれの発表も素晴らしく、実際の行動により実現したことも驚くものばかりで、一高生たちも多くの刺激を受けた様子でした。なお、東北から出場したプロジェクトは大活躍し、文部科学大臣賞には大船渡高校のプロジェクトが選ばれました。東北各地で実践されている地域をフィールドとする課題探究学習が、全国で通用することを示す結果となりました。 最終日の8プロジェクトには選ばれませんでしたが、本校の104班もまた主体的に活動を進めてきました。2/1のコース別の発表会から2/20の成果発表会の間でも進展がありました。2/20からの一カ月でも、クオリティの高いすごろくボードを完成させゲームに必要な多くの動画を集めました。盛岡市長を表敬訪問する機会(3/16)をいただいた際も、ただ会うだけでなく動画撮影の約束を取り付けてしまいました。この間、教員はほとんど指導しておりません。彼らは自分たちだけで、短期間で驚くべき水準まで探究を深めて行きました。マイプロジェクトでの充実した3日間を過ごした彼らは、課題研究Vまでの間でも更に探究を進めていくことでしょう。東北地区SGHフォーラム(3/20-21)に参加した生徒たちだけでなく、彼らもまた後輩たちの活動のモデルケースとしてふさわしい活動を進めているのです。生徒たちが学ぶだけでなく、本校のSG課題研究Uの成果を確認することができる遠征になりました。 | |