岩手県内の聴覚障がい特別支援学校


聴覚障がいとは

外耳、中耳、内耳、聴神経、脳のどこかに問題があるため、音やことばを聞く力が不十分であったり、ほとんど聞こえない状態を「聴覚障がい」といいます。
聴覚障がいには、外耳から中耳にかけて障がいが起こった「伝音性難聴」、内耳から聴神経、脳にかけて障がいが起こった「感音性難聴」、伝音、感音の両方のまたがった「混合性難聴」があります。
原因としては、中耳炎や外耳や中耳の奇形、妊娠中の風疹感染、出産異常、未熟児、髄膜炎、麻疹、遺伝など様々考えられます。
発見が遅れると、ことばの獲得が遅れ、コミュニケーション等に問題が生じます。乳幼児検診等で発見される場合が多いので、必ず検診を受けましょう。二次的な障がい(学習の遅れやコミュニケーション上の問題など)を防ぐためにも早期発見・早期教育が非常に有効です。軽度の子どもたちのために、県内の主な市町村に「きこえの教室」が用意されています。

聴覚障がいの特別支援学校の教育とは

両耳の聴力レベルが100デシベル以上、あるいは100〜60デシベルで補聴器の使用によっても通常の話し声を理解することが難しい児童生徒が対象です。
県内には2つの聾学校があり、小・中・高等学校の学習内容に準じた教育を行うと同時に、聴覚障がいに配慮した「自立活動」の指導を行っています。高等部には普通科の他に産業工芸科や被服科及び同専攻科が設置され、社会自立を目指した指導を行っています。
また、幼稚部では、3歳から5歳までの幼児を対象に、幼稚園教育要領を基本としながら様々な保育活動を行っています。たとえば通常の指導の他に一人一人の子どもの発達レベルに応じた個別指導の時間を設け、ことばを身につけるための方法や話をする練習をしています。
学校名 所在地 電話番号 設置学部 特色
県立盛岡聴覚支援学校 盛岡市乙部4-78-2 019-696-2582 幼・小・中・高・専攻科 明治44年、私立岩手盲唖学校として設立され、昭和23年に岩手県立聾学校へと改称。  


平成21年4月 情報部更新