形の弁別の学習は、実物を見て同じ・違うが分かるようになるところから始まります。絵本や積み木、絵カードなどの視覚体験を通して視知能力を獲得することが学習の基礎となります。
この基礎があれば、「丸」「三角」「四角」といった基本的な形の学習に入っていくことができます。
名称がわかるようになったら、同じものを集める学習をします。最初は色や大きさがすっかり同じのものからはじめ、高度になると形と色といった複合的な要素を取り入れた課題にも移行できます。
食べ物や乗り物、子どもの好きなキャラクターの型はめや簡単なパズル(数ピースのもの)も使用して、興味・関心を引きながら楽しく取り組めるよう工夫もしています。
仲間分け(同じ物を集める)の活動は、作業学習でも必要な力です。指先の力を付ける課題や巧緻性を高める課題も組み込みながら基本的な作業能力や学習能力を身につけていきます。
形合わせ(単色) | 形合わせ(複数色) | 色合わせ(3色) | |||
丸・三角・四角を同じ場所に置く。 | 丸・三角・四角を同じ色の場所に置く。 | 同じ色のところに、ボール紙をおく。おいたあとは、ビニール袋に入れる。 | |||
形合わせ・型はめ・色分け・パズル | 形(写真)合わせ(1対1対応) | 形(写真)合わせ(1対1対応) | |||
単純な型はめではなく、それぞれの形を何等分かに切りわけ、はめる。 | マグネットボードに果物マグネットカード(100円均一店で購入)をはる。 | 子どもの好きなものや生活に密着したものを写真や絵カードで作成し、同じ場所に貼る。 | |||
形(写真)合わせ(1対1対応) | カップ分け(1対1対応) | 形合わせ | |||
ままごと等使っているおもちゃを指定の場所(写真で指示)に置く。 | 同じ種類のカップにかぶせる。 | 同じ形のところにリングを置く。 | |||
形合わせ(数字) | カトラリー分け | ビーズの大小分け | |||
マグネットボードに数字のマグネット(100円均一店で購入)をはる。 | はし・スプーン・フォークをわける。 | 色と形で分けてビーズを落とす。 | |||
なかま分け | なかま分け(キャラクター) | 50音分け(○行) | |||
ゴム磁石に動物の絵を貼り、動物ごとにわける。 | キャラクターのついたおもちゃを人物ごとに分ける。 | いろいろな名刺カードをア行・カ行毎等にわける。 | |||
たまごパズル | 色んな形のふた探し | 電池の大きさ分け | |||
市販(百円均一)のたまごパズルをうまく組み合わせて卵パックに並べる。 | 色や形が違うふたを組み合わせる。割と難しい。 | 使用済みの電池を大きさ別に分ける。 | |||
カラーゴムで形作り | ドーナツシール貼り | カラフル型はめ | |||
下敷きの見本通りにカラーゴムをはめていく。これも小学校の算数セットより。 | 穴の開いた用紙にドーナツ型のシールを合わせて貼っていく。 | パーツにつまみをつけることにより、形を回転させやすい。 | |||
同じ色に通してみよう | |||||
同じ色の棒にビーズを通す。 色の弁別と手指機能の練習になる。 |
平成22年8月17日 教務部・情報部作成
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