第1回 岩手県立盛岡視覚支援学校 学校運営協議会議事録
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1 日時 令和7年5月2日(金)9:35~12:00
・校舎内見学・授業参観(9:35~10:20)
・協議会(10:30~12:00)
2 会場 岩手県立盛岡視覚支援学校 視聴覚室
3 出席者
A委員(自治会関係者)
B委員(企業関係者)
C委員(障がい者団体関係者)
D委員(福祉関係者)
E委員(就労支援関係者)
F委員(行政関係者)
G委員(福祉関係者)
I委員(保護者)
J委員(本校職員)※オブザーバー9名
【欠席】
 H委員(同窓会代表)
4 協議
(1)会長・副会長選出について
・会長にA委員、副会長にB委員が承認された。
(2)今年度の学校経営方針について
・各担当より説明し承認をいただく。また学校概要や昨年の様子についてはスライド等で説明した。
【C委員より】
・卒業生の悩みを聞く機会があるが、「こういうことをやるはずではなかった」という話が出る。資格を取って就職したが、特に全盲の方たちから訪問マッサージに行くのが苦痛である。来ていただいて施術をすることを考えていたが違っていた。しかし仕事だからやらざるを得ない。緊張すればするほど物にもぶつかるし、施術もうまくいかないというようなところで悩みを訴えてくる人が複数いた。世の中の状況は変わってきており、過去には整形外科に就職するとそこでのマッサージや鍼灸があったが、今の医療系は訪問の方が多くなっている。以前と違って患者に来てもらって施術をするだけではなく、訪問して施術をするということも今はあり得るということを卒業する間際でもよいので生徒に伝えて欲しい。
【G委員より】
 ・学校と同様に当団体にも中途失明の方からの問い合わせが結構ある。中には「白杖をどこで買うか」「点字も墨字も読めません」「歩けません」というような方から問合せがくる。そのような方々を関係団体も含めて横の連携で、対応がうまくいくといいなと感じている。
(3)熟議のテーマについて
【事務局】
 ・教育に地域の力をどう生かすか
 ・地域に貢献できること
 今年度の熟議の柱として上記2点を提案し了承を得る。
(4)その他
 ・今年度の学校運営協議会の予定について説明
 ・その他の協議事項はなし。
(5)委員の皆様から(ご意見、ご感想)
【A委員】
・いろいろな取り組みをしているなと率直に思った。感心したということはたぶん地域の人たちはそういう取組をしていると知らないというところがあるからだと思った。我々もこの地域に住んでいるので、こちらからも知るということが大事だと改めて思った。北山地域でできることを今後一緒に取り組んでいければと改めて思った。
【B委員】
・通信を地域にも配っていること、地域に知っていただくことはとても良いことだと思う。幼稚園、小学校、中学校、高等学校の皆さんや、この近隣の皆さんとの交流が増えればいいなと思った。更に保護者の方の話も伺ってみたいと思った。
【C委員】
・仕事上難病の方との関わりが中心である。難病に視覚障害の分野で入っているのは、網膜色素変性症一つだけであり、その多くは中途失明者の方々である。そのためこの学校運営協議会に持ってこられる材料は多くはないが、少しでも勉強できるものがあればと思っている。
【D委員】
・数年にわたり参加し、毎回生徒の取組の様子を紹介いただいているが、映像を使って分かりやすい、資料もわかりやすく実際に見ることによってより知りたくなると今回改めて感じた。また生徒さんの頑張りもそうだが、学校、先生方の取組や、いろいろな機器を使っていることなど知らないことがまだあるので、それを一般の方にも知ってほしいと個人的にも思った。今も学校としての発信はしているとは思うが、より具体的な発信が、社会の理解にもつながっていくと思った。例えば、地域の企業にも積極的に呼びかけたり、企業の社員教育の一環などで関わりを設けたりすることで、企業の方々の仕事を見つめ直してもらう機会になれば、今年度の熟議のテーマとリンクしていいのではないかと感じた。
【E委員】
・今回初めて参加した。知らないことがいっぱいあると気づきがあった。いろいろな作業製品に感心した。本当に可愛らしく、どこで売っているのかと思いながら見ていた。私の業務と関連して、進路指導部と連携を図りながら生徒がより良い職場につながるように支援していきたいと強く感じた。わからないこともあるので勉強していきたいと思う。
【F委員】
・2年目になる。授業や学校見学をさせていただいてすごい財産のようなものがたくさんあり皆さんに知ってもらいたいと思った。学校の取組も一人一人にきめ細やかで、卒業式、入学式でも来賓の方から一人一人から言葉をいただくというのは通常のスタイルだと代表の方が挨拶して他に何人来ていますという紹介だと思うが、それが見えない人にどういった方が来ているかわかるような思いやり、気遣いが感じられて、私たちも見習わなければいけないなと思った。生徒さんたちに充実した学校生活を送っていただいて、自己肯定感を高めていただけるとよいと思う。また先ほど点字を習いたい方がいるような話があったが、私たちのところでも微力ながら職員が教えたりすることができるので、もしそのような中途失明の方で点字を習いたい方がいたら当施設で職員が教えることができるのでご紹介いただいてもよい。
【G委員】
・先程学校見学をしたが、調理室、音楽室には初めて入った。資料室も以前一度入った時からアップデートされていた。今日は柴内先生の声を初めて聴いた。こういったことも地域の方や卒業生にも聞いてもらえる機会があるとよいと思った。在校生は少ないと思うが、卒業生の方たちがこの学校を卒業してよかったと思えるような学校づくりをずっと続けていって欲しいと思った。
【I委員】
・校長先生が新たに入れた「盲学校文化の継承発展のために」の文言がまさにそうだなと思った。やはり変えた方がいいことと変えてはいけないことがあると思う。柴内先生の「自分のことは自分でやれ」というのは見えないからなんでも助けてあげては、一人になったときに何もできない大人になってしまうので、自分のことを自分でできる大人になって欲しいという願いがあると思う。自分の子供がゼロ歳児のときから私はここの学校に通っているので、変に思わなかったが、新しく来た先生からすると校訓が「自分のことは自分でやれ」と随分な校訓だなと思うようである。慣れてしまうともっともだと思う。自分の子にも頭を使って考えてやりなさいと言っている。また、進路の早期保護者教育について他の委員とずっとその大切さを訴えてきたが、今年度その文言を入れていただいた。保護者に対する進路教育は必要である。一般企業でも就労支援でもどうして採用したのか尋ねると、普通のことを言われる。「挨拶ができたから」や「玄関を上がるときに靴をちゃんと直したから」とか、当たり前と思うが、そこが最低限出来ないとだめということなのだろうと思った。そういうところは高校から直すことではなく、幼稚部、小学部と積み重ねて自然にできることだと思う。それを教えてあげるのは学校と保護者になると思うので保護者に対する進路教育は早期から必要だと思う。進路に関わる文言を入れていただいてよかった。
【J委員】
・たくさんご意見いただき感謝する。
・話したとおり今年はどんどん発信していって、どんどんつながっていく、そんな学校づくりをしたいと思うので、たくさんこの学校運営協議会の機会でご意見をいただければと思う。
(6)諸連絡
・承諾書、申出書について
・口座振替について
(7)閉会
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