学校長挨拶
伊保内高等学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
本校は昭和24 (1949) 年4月1日に岩手県立福岡高等学校伊保内分校(定時制課程) として開校し、
24年後の昭和48 (1973) 年に伊保内高等学校として独立、令和6年4月1日で開校75周年を迎える全日制普通科の高校です。
この歴史の中で、本校は小規模ながら諸活動において大きな成果を上げてきております。
部活動においては、 弓道部女子が平成22年の沖縄インターハイにおいて全国第3位という輝かしい成績を収めました。
また、硬式野球部は平成26年3月開幕の第86回選抜高校野球 「21世紀枠」 岩手県推薦校となりました。 選抜されなかったものの、我々に大きな夢と希望を与えてくれました。
文化面では、地元九戸村江刺家地区の伝統芸能 「江刺家神楽」の継承に郷土芸能委員会が取り組んでいます。平成29年には全国高校総合文化祭宮城大会に初出場して優良賞 (全国3位相当)をいただきました。 さらに昨年(令和5年)、 鹿児島県奄美市で行われた全国高校総合文化祭に2度目の出場を果たしました。
さらに、部活動以外でも昭和55年から行っている 「地域子ども読書会」は今年で45回目を迎える本校の伝統的な活動となり、 地域に貢献する数育活動として県内外から高い評価をいただき、 昨年(令和5年)4月に文部科学大臣表彰を受賞しました。
令和3年度入学生から 「地域みらい留学」 事業で入学生を広く全国から募集を開始しました。 現在、東京都(2名)、長野県(2名)、茨城県、大阪府の中学校をそれぞれ卒業した6名が本校で学んでおります。親元を離れ、九戸村が昨年(令和5年)に新設してくださった寮と、九戸スキー場そばの宿泊施設「ふるさとの館」で地域の方々から親切にしていただきながら高校生活を満喫しております。
同じく令和3年度から本格実施の「伊高むらおこし会社」は全校生徒を「社員」 とする任意団体で、
地元九戸村の特産品の特色を生かした商品開発や販売を通して地域の活性化や起業家精神の育成を目指して取り組んでいます。
本校の生徒は純朴で素直な生徒が多く、 日々の学習に真剣に取り組む傍ら、 部活動、 生徒会活動、郷土芸能継承活動と、 一人何役もの活動に一生命取り組んでおります。
小規模校だからこその活動に生徒達が自分なりに一生懸命取り組むことで、 自分の存在感や自己肯定感を感じることに、 本校の人材育成の根幹があると考えています。
小規模校であることをポジティブにとらえ、 その特色を生かすことが本校生徒の将来の可能性を無限に伸ばすことにつながると感じております。
このように様々な活動を継続すること、 成果を上げることができるのは、ひとえに地域の皆様、 九戸村の物心両面にわたる温かい御支援と御声援のおかげであると感謝いたします。
ここ九戸村も、少子高齢化や人口減少などの課題に直面していますが、 この素晴らしい生徒たちの資質を伸ばし、 地域に貢献できる人財を育成することが伊保内高等学校の責務と考えておりますので、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月
校長 髙橋 国博


沿革

校歌

校章
校章は、 九戸村の山 「折爪岳」 郷土の花 「百合」、 郷土の木 「松」、そして郷土の学びの殿堂・伊保内高校の「高」を図案化したものです。
「折爪岳」 は、 碧空高く世俗の塵埃にも染まらず崇高雄大。 その天空を指向する美しい山容に理想を追求する青年の心を描いています。
「百合」は清楚で気品高い花。 その三枚の花弁を配したのは、 校訓の「明朗・創造・努力」を具現化することにより末広がりに無限に前進することを意味しています。
「松」は永遠に生命の緑を湛え、矢印の方向へ飛躍発展することを願っているのです。 本校は緑豊かな松に囲まれています。