今年は寒さが厳しく、ことさら、あの日校庭へ避難した時に感じた寒さや怖い気持ちを思い出します。
  今年度も、全会員に「東日本大震災に係る会員の皆様の現状伺い」を実施し、県内の養護教諭の
 皆様に、保健室や子どもたちの様子を教えていただきました。困っている内容として多く挙げられたの
 は、「児童生徒の心身のケアの必要性を感じる」の項目で、4年間連続で1番多く挙げられています。
  また、「PTSD様症状がみられる児童生徒がいる」「知識やスキルの不安がある」は、前年度と比べて
 多く挙げられた項目でした。
  目に見える復興が少しずつ進み、前を向き成長していく子どもの姿がある反面、今やっと「辛い」と
 伝え始めた子どもたちの姿がうかがえます。
  「知識やスキルの不安」が多く挙がったのは、近年、養護教諭の採用数が増え、経験年数が少ない
 養護教諭が増えた影響もあると思われます。震災を忘れず、貴重な体験として継承していく必要性を
 感じています。
  平成29年度は、自然災害の他に弾道ミサイル落下も心配されました。保健室の備えは、地域や
 学校に合ったものとなっているか、見直す時にあります。
  震災について、どのように伝え、生かすのかは、大きな課題です。語り継ぐことを大切にし、活動し
 ていきたいと思っています。

                        東日本大震災支援対策委員会 委員長  石橋寿子

 東日本大震災から7年目の3月11日を迎えて・・・・・