岩手県立雫石高等学校

〒020-0544 岩手県岩手郡雫石町柿木36-1
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校長あいさつ

校長 佐々木 佳史

 本日は、雫石高等学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、昭和23年岩手県立盛岡第一高等学校雫石分校として開校しました。その後、昭和45年に現在の「岩手県立雫石高等学校」と改称し、今年度、創立75年目を迎える全日制普通科の高校です。この間、本校を巣立った卒業生は7千人を超え、全国各地で活躍されております。

 激動の「昭和」から「平成」、そして「令和」へと時代が移り変わる中で、本校も様々な変化を遂げて参りました。定時制から始まった学校は、全日制への移行を経て、最大19学級といった時代があり、また、国際教養科といった学科が設置された時代があるなど、その時代のニーズに合わせた学科編成・学級編成を行ってきました。しかし、ここ数年は生徒数が激減し、学年1学級と寂しいところではありますが、本校での学びにおいて、脈々と引き継がれてきた校訓「点滴穿石」と校歌の精神は変化することはなく、生徒は学習活動と特別活動に励んでおります。

 近年の生徒の活動として特筆すべきものは、平成30年度のボート部の東海インターハイへの出場があげられます。また、文化面では、令和元年度の郷土芸能委員会の佐賀高総文祭への出場があげられます。これらの活躍は、諸先輩方が積み重ねてきた伝統を引き継ぎ、新たな伝統を築こうとする生徒の努力の証と捉えております。

 先述のとおり、学年1学級規模の状況にある中で、平成29年度から、雫石町と雫石町教育委員会、あるいは、本校PTAや同窓会とが連携して「雫石高校将来ビジョン」を掲げて事業展開をしております。少しでも、本校の特徴を町内の中学生や保護者、あるいは関係の方々へ理解をしていただこうということで、中高連携による取組や、本校へ入学してきた生徒への経済的な支援など、町からは多大なるご支援をいただいているところです。関係の皆様には深く感謝申し上げます。

 また、地域における課題を見出し、自分達でその解決に向けた糸口を探ろうとする授業実践として「総合的な探究の時間」を利用した「虹色コンパス」事業を展開しています。これからの時代は、自ら課題を発見し、様々な方法でその解決手段を模索し、自分なりの答えを導き出すことが求められます。「虹色コンパス」による実践から、地域へ出向き、そして地域理解を進め、「自分たちの町の課題は、自分たちで解決する」といった、主体性を身につけた「地域に貢献できる人材育成」へとつながればと考えております。

 今後も「地域に貢献できる人材育成」を本校の柱として歩みを進めたいと考えておりますので、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、挨拶といたします。

令和5年4月吉日