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入学式式辞 4/8 

 城山の桜のつぼみがふくらみ、ここ希望ヶ丘にもかぐわしい風が吹く季節となりました。この佳き日にあたり、紫波町長熊谷泉様をはじめ、多くのご来賓のご臨席を仰ぎ、平成26年度岩手県立紫波総合高等学校入学式を挙行できますことは、この上ない喜びとするところでございます。

 また、保護者・ご家族の皆様におかれましては、心よりお祝い申し上げます。これまで一心に育てられたお子様の晴れ姿を目の当たりにし、感慨もひとしおのことと拝察いたします。

 
そして、ただいま入学を許可いたしました200名の新入生の皆さん、入学おめでと うございます。今、皆さんの胸は、これから始まる高校生活への期待と不安に高鳴っていることと思います。本校教職員・在校生一同、皆さんを心より歓迎いた します。どうか臆することなく自ら先生方や先輩たちの中に飛び込み、多くのことを学んでいってください。


 本校は昭和5年の開校以来、地域の方々をはじめとする大勢の方々のご支援のもと着 実な発展を遂げ、80有余年という長い伝統を誇る学校であります。さらに平成16年には快適な学習環境の中で自らの夢を追い求めることができる総合学科高 校として生まれ変わり、学校自体も大きく成長して参りました。特にも、3年前の東日本大震災を経て、本校でも同じ被災地岩手に生きる者として、沿岸部との 復興交流活動や地域ボランティア活動に真摯に取り組んできたことや、進路実績の向上等もあり、近年、学校内外からの本校に対する評価も上昇傾向にありま す。

 本校の校訓は「知を求め こころ豊かに たくましく」であります。これは人間が成長するうえで必要となる「知・徳・体」の調和がとれ、自立した人間を目指すというものであります。今、高校生活のスタートにあたり三点について希望を述べ皆さんを迎えたいと思います。



 その一つは、主体的な学びです。総合学科は生徒が自分の興味・関心や進路希望に応じて必要な科目を選択して学習する学科です。つまり、普通 科や専門学科は学校が学ぶ内容を決めるのに対して、総合学科では皆さん自身が自分の学ぶ内容を選ぶことになります。当然、自分で選ぶということは、自分で 責任を取るということになりますが、自分が将来どんな生き方をしたいか、しっかりと考え、志(こころざし)を立てることが大切になります。将来の夢、目標 に向かって、主体的かつ積極的に学んでいってください。

 二つ目は、部活動や生徒会活動、ボランティア活動などに積極的に取り組んでほしいということです。これらの 活動を通して健康な心と体、忍耐力や協調性、そして思いやりの心といった豊かな人間性を自ら育んでください。スポーツに文化活動に思いっきり情熱を傾ける ことのできるのは高校時代の特権です。昨年度、国体で準優勝し、早稲田大学に進学した後藤悠君も本校に入ってから自転車競技を始めたのです。皆さんも知っ ているとおり、皆さんが高校三年生の年、平成28年度には岩手国体が開催されます。自転車競技に限らず、皆さんの活躍に対する県民の期待は大変大きなもの があります。是非、自分の可能性を信じて、新しい仲間とともに挑戦する日々を過ごして下さい。

 三つ目は、社会人となる準備を始めてほしいということです。中学校時代は子どもか ら若者になるときですが、高校時代は若者から社会人になる準備期間なのです。この時期に、最も大切にしてほしいのは、「挨拶」と「身だしなみ」です。これ らはどちらも相手のことを思って行うものですが、今、社会人として求められているコミュニケーション能力の基本中の基本です。かわす相手、見る相手が爽や かな気持ちになれるよう挨拶と身だしなみを整えることが社会人への一歩なのです。

  上三点について述べましたが、私が皆さんに伝えたいことは、あと二つあります。それは「夢をもつこと」と「失敗してもあきらめない」ということです。高校 時代の三年間は生涯の生き方を大きく左右する人生における大切な時期であります。この大切な日々をどう生きるか。それは、夢をもっているかどうかにかかっ てきます。自分はこんな人間になりたい。将来はこんな仕事に就きたい。こんなこともやってみたい。など何か一つでいいので自分なりの夢を持ってほしいので す。もし、今の時点で夢が見あたらないという人は、高校生のうちに夢を見つけてほしいのです。大きな夢でなくともいい、たとえ、小さな夢でも、それが自分 の支えになり、心の中の太陽になります。必ず見つけて下さい。


  もう一つ、「失敗してもあきらめない」ということです。今まで生きてきたなかで、失敗した経験のない人はいないと思います。私たち大人もそうです。また、 これからの人生においても、必ずといっていいほど失敗をしてしまうことがあると思います。高校時代もそうです。けれど、失敗したり、出来なかったりしたと き、それで諦めてしまってはいけません。諦めてしまえば、それで終わりです。失敗したときこそ、それが自分にとっての試練なのだと自分に言い聞かせ、必死 に頑張るのです。

 失敗を乗り越えると言えば、先日のソチオリンピックのフィギュアスケートの浅田真 央選手を思い出します。金メダルは確実かと期待される中で、ショートプログラムでのまさかの大失敗。しかし、それを乗り越えて、最高難度と言われたフリー の演技を見事演じきり、メダルには届かなかったものの、日本中が金メダル以上の感動をもらったのでした。浅田選手は難しいジャンプについて、一万回飛べな くても一万一回目に飛べるかもしれないと思って練習したといいます。失敗しても、出来なくても諦めないで挑戦し続けることに私たちは感動を覚えるのです。

 「念ずれば花ひらく」という言葉があります。また、本校のスローガンは、「可能性への挑戦―Challenge to Possibility」であります。夢をもち、一途一心に、二度と来ない高校時代を生き抜いていって下さい。皆さんの未来は明るいのです。そして将来の岩手の復興を担う人材になるべく、忍耐強く、こつこつと努力してほしいと思います。

 おわりに、本日ご臨席され、お祝いいただきましたすべての皆様に心から感謝いたしますとともに、新入生の皆さんの高校生活が明るく輝けるものとなりますよう、心より祈念して、式辞といたします。

 平成26年4月8日

  岩手県立紫波総合高等学校  校 長   耕之助


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