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入学式 式辞
             

入学式 式辞(要旨)

○城山の桜のつぼみがふくらみ、ここ希望ヶ丘にも萌え出ずる春の息吹を感じる季節となりました。この佳き日に紫波町長熊谷泉様をはじめ、多くの来賓のご臨席を仰ぎ、平成28年度岩手県立紫波総合高等学校入学式を挙行できることは本校職員、在校生の大きな喜びです。
○保護者・家族の皆様には、心よりお祝い申し上げます。これまで一心に育てられたお子様の晴れ姿を目の当たりにし、感慨も、ひとしおのことと拝察します。
○入学を許可いたしました165名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは本校において、さらに学びたい、教養を深めたい、自分を高めたいという目的を持ち、努力を積み重ね、自ら進んで入学しました。先ほど皆さんは、一人一人名前を呼ばれ、「ハイ」と(元気よく)返事をしました。あの声は、皆さんの力強い決意の表明です。保護者の皆さんの前で、来賓の前で、教職員に向かって、仲間に向かって、そして何よりも自分自身に向かって、充実した高校生活を送るという誓いの返事でした。そのことをしっかりと胸に刻んでおいてください。本校教職員・在校生一同、皆さんを心より歓迎します。自ら先生方や先輩たちの中に飛び込み、多くのことを学んでほしい。
○本校は昭和五年の開校以来、地域の方々をはじめとする大勢の方々の支援のもと着実な発展を遂げ、87年目を迎える長い伝統を誇る学校です。
○平成16年には快適な学習環境の中で自らの夢を追い求めることができる総合学科高校として生まれ変わり、学校自体も大きく成長しました。
○5年前の東日本大震災を経て、本校でも同じ被災地岩手に生きる者として、沿岸部との復興交流活動や地域ボランティア活動に真摯に取り組んできたことや、進路実績の向上等もあり、近年、地域の方々や進学・就職先の方々からの本校に対する評価も高くなっています。
○本校は「知を求め こころ豊かに たくましく」を校訓とし、人間が成長するうえで必要となる「知・徳・体」の調和がとれ、自立した人間の育成を目指しています。多くの先輩たちも、この目標に向かって鋭意努力しました。
○新入生の皆さんに3つのお願いをします。
○1つ目は、主体的な学びをしてほしい。
総合学科高校は特に2年次から生徒が自分の興味・関心や進路希望に応じて必要な系列・科目を選択して学習する学科です。普通高校や専門高校では学校が学ぶ内容を決めるのに対して、総合学科では皆さん自身が自分の学ぶ内容を選ぶことになります。本校では基礎基本を重視するとともに、生涯学び続けることのできる確かな学力を身につけるため、懇切丁寧な指導をしていますが、当然、学ぶ主体は生徒自身であり、決して受身であってはなりません。自から選び、自ら学ぶ。その姿勢が、総合学科高校では最も大切です。将来への志、夢、目標に向かって、主体的かつ積極的に学んでほしい。
○2つ目は、部活動や生徒会活動、ボランティア活動などに積極的に取り組んでほしい。これらの活動を通して健康な心と体、忍耐力や協調性、そして思いやりの心といった豊かな人間性を培ってほしい。スポーツや文化活動に情熱を傾けることのできるのは高校時代の特権です。毎年、自転車競技の全国大会で上位に入賞している自転車競技部の諸君も本校に入ってから自転車競技を始めた人が殆どです。今年は半世紀に一度の希望郷いわて国体が開催され、皆さんの様々な場面で、国体での活躍が期待されています。また本校はボランティア活動がとても盛んです。「少しでも世のため人のために役立つ人間になろう」という目標を立て、思いやりの気持ちをもって行動できる生徒が沢山います。是非、皆さんも自分の可能性を信じて、新しい仲間とともに部活動に、ボランティア活動に積極的に挑戦してほしい。
○三つ目は、社会人となる準備を始めてほしい。中学校時代は子どもから若者になるときです。高校時代は若者から社会人になる準備期間です。信頼される社会人になるためには何が必要か考えてほしい。国民教育の師父といわれる森信三先生は、「時を守り、場を浄め、礼を正す」ということを提唱しました。本校では、これを受けて「挨拶」「整容」「立腰」「清掃」「守時」という五つの実践を目標にしています。「明るい挨拶を交わすこと」「身だしなみを整えること」「腰骨(こしぼね)をピンと立てること」「こころを込めて清掃に励むこと」「遅刻をしたり、時を空しく過ごさぬこと」―これが信頼される社会人への一歩です。
○ さあ、新入生諸君、今日から決意を新たに高校生活の第一歩を力強く踏み出してほしい。
○保護者の皆様には、今後三年間、私ども教職員一同が新入生一人ひとりを大切にし、心豊かな人格の形成をめざし、心を込めて指導に努めますので、協力と支援をよろしくお願いします。
○来賓並びに地域の皆様には、今後とも、本校に対して、変わらぬ支援と指導をよろしくお願いします。
○最後に私の好きな言葉を贈ります。小学校で中退し、九歳で丁稚奉公、大阪の下町で生活していた借家にわずかな工場スペースを作り、改良ソケットを制作、厳しい試練を乗り越え、あの世界のパナソニックの前身となる松下電器産業を築き上げた創始者、松下幸之助の言葉です。「どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで、未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。」 
○君たちが、一人一人の輝きに向かって努力すべき時は、今です。
今日の感激を忘れず、先輩たちが築いてきた学習面や部活動の成果を踏まえ、誇りを持って、生き生きとした高校生活を送られんことを期待して式辞とします。



(平成28年4月7日)

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