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夏休み前授業納め式 校長講話 7/24 

夏休み前授業納め式「校長講話」                 H27.7.24(金)

 

                         校 長  田 中 耕之助  

明日からいよいよ夏休みです。4月からここまで、皆さんは本当によくやってくれました。今年度の「五つの実践」というのを覚えていますか? そうです。「挨拶」「立腰」「整容」「清掃」に加えて「守時」―時を守る―ということでした。それらの実践が、ほぼ順調に進んでいるように思います。三年生は、全員朝課外で、7時50分には登校していますし、先日、驚いたのは、紫波中央駅に朝7時1分に着く上りの電車で多くの三年生が来ているということです。その1本後だとぎりぎりになってしまうということでだと思いますが、何ともすごい。感動しました。本当に頑張っていますね。そうした良い傾向に他の人も連動してか、1,2年でも朝、ぎりぎりに来る人たちも何とか間に合おうと走ってくる人たちがほとんどになりました。本当に嬉しいです。走って入る人も、せっかくだから間に合ってほしいですね。あと五分早く来たら、人生変わると思います。

 さて、今日は「いのち」の話をします。我々の「いのち」の源、大本は何であるか知っていますか? 我々は呼吸をしないと生きていかれない。だから空気? のどが渇いたら水を飲む。水分がないと生きていかれない。だから水? けれど空気や水だけで我々は生きていけるのか? 答えはNoですね。我々は最低限、食物を食べて栄養を摂取しなければ生きていけません。その食べ物―野菜や穀物・肉・魚などを育ててくれている大元のものは何ですか? そうです、太陽ですね。この太陽が無かったら、地球上に生命は存在しません。だから、私たちの「いのち」は全て太陽から頂いたものなのですね。 なので、私は毎朝散歩するときに、近くの神社とお日様を拝んでいます。「ありがとうございます。今日も一日よろしくお願いします」ってね。曇っている日は、太陽のある方に向かってです。

 地球に生命が誕生したのは、ものすごい偶然というか奇蹟的なことなのだそうです。太陽からの距離とか、太陽における水素の核融合反応のスピードとか、1%違っていても、地球に生命は存在しなかったと言われています。そうした「奇蹟の星」地球に今、生きている私たち一人ひとりの命もものすごい奇蹟的な確率で存在するわけです。そしてさらに、それがどれだけ貴重なものであるかというと、この命は一回しかないということなのです。

 ある本にこういう記述がありました。

「一回しかない命」―過去にも未来にも自分と同じ人間は生まれてこないし、これからも生まれてこない。自分は広大無辺の時空の中で、たった一つの、たった一回しかない命を生きている存在なのである。―

 その通りなのです。われわれは一度しかない人生を生きているのです。そこで、今日の結論です。どんなことがあっても、自ら命を絶つということは、絶対にあってはならないし、他者の命を奪うなどという行為は絶対にしてはならないということです。

皆さんも知っての通り、矢巾町で悲しい事件が起こりました。なぜ止められなかったのかという本当に悔しい思いでいっぱいですが、二度と悲劇を繰り返さないためにも、「自分の命は一個、一回きりしかない、他の人も同じ」ということを忘れてはならないのです。世の中には取り返しのつく失敗と取り返しのつかない失敗があります。命を失っては取り返しがつきません。周りの誰にとってもよいことは一つもありません。みんなが不幸になります。みんなが嫌な思いをする。若いみんなが自ら命を絶つと言うことは決してあってはならないことなのです。

そして、この度のことは「いじめ」と関連があるとされていますが、もしそうであれば、全く悲しいことです。いじめたとされる子たちの今後も心配です。そして周りで見ていた生徒にも、どうして自分が止められなかったのかという自責の念に悩む子もいると思います。いずれ「いじめ」は誰も幸せにしない人間として最も卑劣な行為なのです。

私たちは、今回の事件を機に、いじめによる自殺も含めて、他人の命はもちろん、自分の命を大切にしなければいけないということを確認し、この社会から「いじめ」を無くすために、真の「正義」と「勇気」ある行動をとれる人間にならなければならないのです。もうこんなことがあってはなりません。

この前も話しましたが、「未来はどうなるか」ではなく「未来をどうするか」を考え、彼の死を無駄にしないためにも、みんなが安心安全の下、一度きりの人生を豊かに歩むことができる社会をみんなで創っていきましょう。人の痛みをわかる紫波総合高校のみなさんならば、本当に理解してくれると信じています。 

 夏休み期間中も自分の「いのち」を磨くべく、ふさわしい本を読んだり、部活動に熱中したり、様々な課題への挑戦をしてください。三年生は進路実現に向けて勝負の夏になります。いずれ全校生徒にとって「感謝の心をもって、課題への挑戦」は続きます。そして毎年言っていることですが、男女交際における性行為の問題ですが、それこそ「命」の問題に発展することのないように、お互いの人格を尊重し合って、高校生らしい節度あるつきあい方を心がけて下さい。

 最後にもう一度いいます。「命は最も大切なもの、一回しかないかけがえのない命を大切に生きましょう」8月17日、またここで元気に会いましょう。 終わります。

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