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平成27年度入学式 校長式辞 4/7 

彩雲なびくみちのくの桜のつぼみもふくらみて、ここ希望ヶ丘に吹く風もあたたかき季節となりました。この佳き日にあたり、紫波町長 熊 谷 泉 様をはじめ、多くのご来賓のご臨席を仰ぎ、平成二十七年度岩手県立紫波総合高等学校入学式を挙行できますことは、この上ない喜びとするところでございます。

保護者・ご家族の皆様におかれましては、心よりお祝い申し上げます。これまで一心に育てられたお子様の高等学校入学の晴れ姿を目の当たりにし、感慨もひとしおのことと拝察いたします。 

そして、ただいま入学を許可いたしました一七一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今、皆さんの胸は、これから始まる高校生活への期待と不安に高鳴っていることと思います。本校教職員・在校生一同、皆さんを心より歓迎いたします。どうか臆することなく自ら先生方や先輩たちの中に飛び込み、多くのことを学んでいってください。

本校は昭和五年の開校以来、地域の方々をはじめとする大勢の方々のご支援のもと着実な発展を遂げ、八十六年目を迎える長い伝統を誇る学校であります。特にも平成十六年には快適な学習環境の中で自らの夢を追い求めることができる総合学科高校として生まれ変わり、学校自体も大きく成長して参りました。特にも、四年前の東日本大震災を経て、本校でも同じ被災地岩手に生きる者として、沿岸部との復興交流活動や地域ボランティア活動に真摯に取り組んできたことや、進路実績の向上等もあり、近年、地域の方々や進学・就職先の方々からの本校に対する評価も高くなっているところであります。

本校は「知を求め こころ豊かに たくましく」を校訓とし、人間が成長するうえで必要となる「知・徳・体」の調和がとれ、自立した人間の育成を目指しております。多くの先輩たちも、この目標に向かって鋭意努力してきたのであります。

さて、今日から始まる本校での高校生活のスタートにあたり、三点について希望を述べ皆さんを迎えたいと思います。

その一つは、主体的な学びです。

総合学科高校は特に二年次から生徒が自分の興味・関心や進路希望に応じて必要な系列・科目を選択して学習する学科です。つまり、普通高校や専門高校では学校が学ぶ内容を決めるのに対して、総合学科では皆さん自身が自分の学ぶ内容を選ぶことになります。本校では基礎基本を重視するとともに、生涯学び続けることのできる確かな学力を身につけるため、懇切丁寧な指導を行っております。が、当然、学ぶ主体は皆さん自身であり、決して受身であってはなりません。自から選び、自ら学ぶ。その姿勢が、総合学科高校では最も大切になるのです。将来への志を立て、夢、目標に向かって、主体的かつ積極的に学んでいって下さい。

二つ目は、部活動や生徒会活動、ボランティア活動などに積極的に取り組んでほしいということです。これらの活動を通して健康な心と体、忍耐力や協調性、そして思いやりの心といった豊かな人間性を培ってください。スポーツに文化活動に思いっきり情熱を傾けることのできるのは高校時代の特権です。毎年、自転車競技の全国大会で上位に入賞している自転車競技部の諸君も本校に入ってから自転車競技を始めた人が殆どです。皆さんも知っているとおり、皆さんが高校二年生の年、平成二十八年度には希望郷岩手国体が開催されます。自転車競技に限らず、皆さんの活躍に対する県民の期待は大変大きなものがあります。

また、本校はボランティア活動がとても盛んです。「少しでも世のため人のために役立つ人間になろう」という目標を立て、思いやりの気持ちをもって行動できる生徒が沢山いることは、本校の誇りでもあります。是非、皆さんも自分の可能性を信じて、新しい仲間とともに部活動に、ボランティア活動に積極的に挑戦する日々を過ごして下さい。

三つ目は、社会人となる準備を始めてほしいということです。中学校時代は子どもから若者になるときですが、高校時代は若者から社会人になる準備期間なのです。信頼される社会人になるためには何が必要か。

国民教育の師父といわれる森信三先生は、「時を守り、場を浄め、礼を正す」ということを提唱されました。本校では、これを受けて「挨拶」「整容」「立腰」「清掃」「守時」という五つの実践を目標にしています。「明るい挨拶を交わすこと」「身だしなみを整えること」「腰骨をピンと立てること」「こころを込めて清掃に励むこと」「遅刻をしたり、時を空しく過ごさぬこと」―これが信頼される社会人への一歩なのです。

  以上三点について述べましたが、私が皆さんに伝えたいことは、あと二つあります。それは「夢をもつこと」と「失敗してもあきらめない」ということです。高校時代の三年間は生涯の生き方を大きく左右する人生における大切な時期です。この大切な日々をどう生きるか。それは、夢をもっているかどうかにかかってきます。自分はこんな人間になりたい。将来はこんな仕事に就きたい。将来こんなことをやってみたい。など何か一つでいいので自分なりの夢を持ってほしいのです。もし、今の時点で夢が見あたらないという人も、高校生のうちに夢を見つけてほしいのです。大きな夢でなくともいい、たとえ、小さな夢でも、それが自分の支えになり、生きる力になります。そしてその夢を現実的な目標とする時代こそが、高校時代なのです。

 もう一つは、「失敗してもあきらめない」ということです。今まで生きてきたなかで、失敗した経験のない人はいないと思います。私たち大人もそうです。また、これからの人生においても、必ずといっていいほど失敗をしてしまうことがあると思います。高校時代もそうです。けれど、失敗したり、出来なかったりしたとき、それで諦めてしまってはいけません。諦めてしまえば、それで終わりです。失敗したときこそ、それが自分にとっての試練なのだと自分に言い聞かせ、必死に頑張るのです。

「念ずれば花ひらく」という言葉があります。また、本校のスローガンは、「可能性への挑戦―Challenge to Possibility」であります。夢をもち、負けない心をもって、二度と来ない高校生活を素晴らしいものにしていって下さい。皆さんの未来は明るいのです。

おわりに、本日ご臨席され、お祝いいただきましたすべての皆様に心から感謝いたしますとともに、新入生の皆さんの高校生活が明るく輝けるものとなりますよう、心より祈念して、式辞といたします。

 平成二十七年四月七日

  岩手県立紫波総合高等学校  校 長   耕之助


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