ご支援ありがとうございます

 3月11日に発生した東日本大震災。宮古工業高校は、校舎、実習棟など一階がすべて津波に呑まれ、校庭、グランドなど校舎の周りはすべて瓦礫の山で覆い尽くされてしまいました。
 当日は部活動を行っていた生徒約60名、本校に避難してきた地域の方々約70名と本校職員が校舎3階に避難して難を逃れました。
 津波が家や車を呑み込みながら学校に押し寄せてくるのを、3階からただ呆然として見ているしかありませんでした。電気、水道などライフラインが全て断たれ、外部との連絡もつかず、全くの孤立状態で一夜を明かしました。
 その晩は雪が降り出し、たいへん寒い夜でした。避難してきたおじいさんやおばあさんのため、生徒たちは学校中のカーテンを外し毛布代わりにしてくるんであげたり、教壇を運んできて怪我人のためベットを作ってあげたりと、それぞれができることを精一杯行ってくれました。きっと心の中は家族のことを心配し不安な気持ちで一杯だったと思います。そのような表情を何一つ見せず、一生懸命お世話をしておりました。部活動の仲間が一緒であったことが勇気を与え、先生方との普段からの関わりが、安心感や信頼感を呼び起こしているのだという思いで見ておりました。
 被災した時は、どうしてこんなことになってしまったんだろうと、どこにもぶつけようのない怒りと、少しでも早く学校を再開させなければならないという思いの入り交じった何とも言いようのない気持ちで一杯でした。その時に、多く方々からお見舞いや激励の電話、メール、手紙をいただいたり、そして、数多くの支援物資が届けられたりと援助の手がさしのべられました。「多くの方々が、宮古工業高校を心配してくれている。応援してくれている。」と思うと、勇気が湧いてきて、このことが何よりも大きな力となっております。本当にありがとうございます。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
 未だ学校の周りは電気が通っておらず、校舎は使用できない状態です。現在は宮古水産高校に1年生と3年生が、宮古商業高校に2年生とそれぞれ分かれて授業を行っております。校舎の復旧にはまだまだ時間がかかりますが、宮古水産高校、宮古商業高校の温かい協力の下、宮古工業高校の再建に向け、生徒、教職員一丸となって全力で取り組んでおります。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

『 心は一つ 頑張ろう 宮古 赤前 津軽石 』

     岩手県立宮古工業高等学校
                       校 長  藤 原  斉