平成20年度学校評価アンケート分析結果(職員)

回収率 100%(40/40)

傾向
 内部評価について、本校では平成15年度から実施している。昨年度に引き続き今年度回収率も100%、全職員で取り組むことが出来た。
 今年度はアンケート項目について見直しを行って2年目となるが、校長の提示した「重点目標」が昨年度と若干異なっている。大筋では昨年度との比較を行える。
 全項目の評価平均は2.81、判定Bである。昨年度と比較して0.10増である。職員の評価が厳しくなっていることの現れと考えられる。0.3以上の増減がある大項目はなく、全職員での取り組みと併せて客観性のあるものとなっていると考えられる。
 この内部評価を通して明らかになった成果や課題を全職員の共通理解の基礎として、今後の教育活動に取り組んでいくことが重要である。また、来年度に向けて、各分掌等においてこのアンケート結果を踏まえた業務の検討や見直しを実務的なレベルで行っていくことも大切である。
 また、教員が各自の授業を基本とした教育実践を点検し、授業力を向上することが課題となっていることは、生徒・保護者・職員のそれぞれのアンケート結果からも明らかである。

【開かれた学校づくり
 項目の平均は2.82、B判定、昨年比0.18減である。「情報提供」を筆頭に全項目70%以上の評価であり、「開かれた学校づくり」は順調に推進されているようにうかがわれる。
 しかし、「PTA活動の活性化と積極的対応」の項目C評価である。PTA総会の出席率が低い、配布物が届かない、研修旅行の中止などの状況があり、学校サイドとしての活動と保護者サイドの意識とのずれが現れていると捉えられる。具体的な対応策が必要である。

【基礎学力の向上
 6項目の平均は2.64、B判定である。全グループの中で最低の評価である。特にも「基礎学力の充実」がC評価であり、各項目とも十分であるとする評価がほとんどない。特にも「基礎学力」の評価は単純加重平均2.5を割り込んでおり、深刻な事態は継続している。「成績不振者への対応」は評価が比較的高いこととギャップがある。各教員が、毎日の授業における指導のあり方を根本的に問い直すとともに、教務部を中心に各教科・各学科による「わかる授業」のあり方を検討し共通理解により授業を変えていくことが必要である。

【生徒指導の充実】
 項目の平均は2.78であり、昨年度とほぼ同じ評価である。年度初めなどの指導件数が多かったことが、評価が低くなった理由として考えられる。
 「規範意識・公共心」と「部活動環境」の項目が昨年度に引き続きC評価である。他にも「安全な学校生活」の評価が低く、C評価に近い。このように課題は明確であり、課題解決に向けた職員の共通理解に基づく統一した指導が展開されることが必要である。

【進路指導の徹底】
 項目の平均は2.86で、昨年比0.13減である。評価項目が多くなり、「資格取得」も加わった結果と考えられる。「情報提供」と「きめ細かい進路指導の展開」についての評価が高いが、「職業観の育成」は最も低く、キャリア教育の推進と併せて課題となっている。
 「進路相談」については、生徒・保護者の意識とギャップがあり、更にきめ細かい指導を展開する必要がある。

【5S(整理、整頓、清潔、清掃+躾)】
 項目の平均は2.82、B判定である。「生徒の健康管理」は全項目中最も高い評価であった。一方、「環境美化」はC評価であり、教職員が率先垂範で取り組む必要があることを示している。また、「机上の整理整頓」もC評価に近い。職員の机上は生徒の目に触れることも考え、自覚を促したい。

【情報の一元化】
 項目の平均は3.03、B判定である。図書関係は総体的に評価が高い。
 特に、情報の一元化による校務の効率化には恩恵の預かっているとの評価が多いが、ファイル整理や悪用の恐れなどを指摘する意見もある。問題点や課題を明らかにし、更に効率的に活用していく必要がある。情報の更新時期を指摘する意見もある。

【学科の特色づくり】
 項目評価は2.86、B判定で、昨年より0.14減である。各科とも実習など特色を出しているとの評価が多い。
 施設・設備の老朽化を指摘する声は相変わらずである。また、資格取得の内容検討が必要である。

○開かれた学校づくり全体 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
保護者・地域への情報発信 90%を超える高い評価であるが、「やまぼうし」が本当に家庭に届いているかとの指摘が多い。 学校としての活動は推進されているが、家庭に配布物が届くように具体的に検討する
HPの更新がされていないとの指摘がある 定期的な更新を行う体制作りが急務である
HPが活用できるように検討する
ロボット大会や出前修理、工業クラブ発表会などの取り組みが評価されている 活動を継続し、積極的に働きかけていく
本校の取組への認知度向上 73%の評価である 工業高校としての活動の他に部活動や就職・進学実績など分かりやすい情報を通して、更にアピールを重ねていく必要がある
ロボットや津波模型などの諸活動がアピールしていると評価しているが、認知度は低いとの評価もある 認知度を高める工夫が必要である
奉仕活動による地域貢献 85%の高い評価である 継続的な活動を基本とし、生徒の意識を高めていく
津軽石川原清掃、出前修理、車いすフレンズ、通学路清掃など諸活動の取り組みが評価されている。 活動の意義を生徒にアピールし、取り組みの意欲を向上させる
外部からの協力依頼への積極的対応 95%と非常に高い評価である 出前授業や施設設備の活用など本講ならではの活動を継続し、地域における本校の役割をしっかりと果たしていく
要望等には積極的に答えているとの評価が多い
PTA活動の活性化と参加率向上 C・D評価が80%を超えている 保護者に学校への関心を持ってもらう工夫の必要性がしてきされている。
総会・地区PTAへの出席率の悪さ、研修旅行の中止などが要因となり、評価が悪化している 学校へ行こう週間などの見直しの指摘もあり、意味のある活動にするための具体的な検討が急務である

○基礎学力の向上 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
学習環境の整備・充実 C・D評価が40%近い 担任を中心とした教室環境の整備は、学級経営の基本でもあり、指導を徹底する
教室の整理整頓がされていないとの指摘がある
実習の施設・設備の老朽化が指摘されている 使用が困難な備品を整理し、備品台帳と照合して順次リストアップしていく
パソコンの更新を評価する声もある 安全面を最優先し、学校全体としての観点から調整を図っているが、調整会議を開催して検討する
基礎学力の充実 C評価が70%であり、最大の課題である 実態把握を行い指導計画と教材研究に基づく授業が展開されるように、授業でもPDCAサイクルを実践する
学力の2極化が進んでいる 生徒の実態を踏まえたシラバスの作成を行い、指導計画と授業を実態に即したものにする
教科間の連携や不振者への対応が不十分との指摘もある 学科と教科が協力して数学基礎を指導したが、その成果と課題を明らかにし、継続的指導を行う
生徒の意欲不足を指摘している 習熟度等の授業力を向上させる研究を深める
    入学直後の「数学」の指導が効果的であり、教科と工業科との連携による指導を継続する
成績不振者への適切な対応 A・B評価が合計75%を超え、今年度の取り組みを評価している 数学の確認テストなど学年で工夫した取り組みが評価されたが、今年度の取り組みの成果と課題を整理した継続的な実践が必要である
基礎的学力と意欲の低さ(提出物、補習欠席など)を指摘する声が多い 学校生活に対して意欲を持たせる指導が必要な生徒もおり、担任・科・教科による連携した取り組みを継続する
    日常的な指導と家庭との連携を重視する
教科に関する指導力の向上(わかる授業) 70%がB評価である 興味関心を大切にしたわかる授業を展開するための教材研究や工夫の積み重ねを大切にしたい
研究会への参加など研修が深められた教科もある 学校訪問指導等、校内外の授業研究会へ積極的に参加する
教材研究の時間確保が難しいとの声もある 授業アンケートや研究授業等を継続して行い、授業分析を通して授業力を向上させる
10 評価の改善・充実 B評価に70%以上が集中している 生徒の学習活動を客観的に評価する道具として観点別評価を位置づけ、活用することが必要である
外部から評価の妥当性について指摘があった 学力の二極化が評価を難しくしている面はあるが、試験問題や課題を工夫するなど客観的に説明できる評価を行う
シラバスや観点別評価の活用などが意識されていない面がある  
評価基準の見直しを指摘する声もある 評価基準についての検討を行う
11 個に応じた指導の展開 B評価が60%である 生徒の意欲不足、時間確保の難しさなど客観的条件は厳しいが、基本的な観点であり、対応が求められている
学力差に応じた指導の難しさを指摘する声が多い
(特にも上位者への対応不足)
計画的かつ継続的な指導が、教師の創意工夫により積極的に展開される必要がある
放課後等の居残り指導が不十分との指摘がある    

○生徒指導の充実 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
12 基本的生活習慣の確立 B評価が約60%である 頭髪や整容に関する指導を継続する
「遅刻」の改善を指摘する声が多いが、整容指導などが不十分と指摘する意見も多い 授業開始時や授業中における服装や態度についても毅然とした指導を行う
特定の生徒への指導が必要との指摘がある 保護者の一部には厳しいとの声もあるが、趣旨を理解していただくよう説明する
更なる家庭への協力要請が指摘されている 遅刻カードによる指導を継続する
    職員間の共通理解に基づき、「いつでも、誰でも、どこでも」を実践する
13 規範意識・公共心等の育成 生徒指導関係で最も評価が低く、本校の生徒指導上の最重要課題である 清掃や当番活動などをはじめとする学校生活における様々な活動を通して、意図的に社会生活におけるルールなどについての指導を継続する
問題行動の多発、盗難、自転車の寸借どを挙げ、評価が低い。 ゴミのポイ捨て、マナー違反、違法行為等一部の生徒の行為が学校全体の評価につながることを理解させ、公共心の育成に力を注ぐ必要がある
精神年齢の低い生徒が増えているとの指摘がある
14 安全な学校生活(交通ルール、人命尊重) A評価が皆無となり、評価が大きく下がった 自転車に関わる事故が多発しており、交通安全特にルールの遵守を徹底し、命を大切にする意識を高める
自転車マナーの悪さへの指摘が多かった 巡回や定期的な通学指導を継続する
準備運動など活動中の安全指導を徹底する
15 生徒会活動の充実 A・B評価計85%近い高い評価である 生徒からの主体的な取り組みが少ないので、適宜アドバイスを与えて生徒主体の活動にする工夫が必要である
執行部のがんばりを評価する声が多いが、マンネリ化を指摘する声もある 文化系の部活動が形骸化しており、帰宅部化している生徒の指導が課題となっている。部顧問と担任の連携した指導で活動への参加を促したい
活動が見えない不活発な委員会があることも指摘されている
16 学校行事の充実 A評価が30%を超える高い評価である 外部に公開する行事を通して本校をアピールすることもあり、充実した行事となるように指導を継続する
行事への生徒の取り組みを高く評価し、内容の充実をたたえる声が多い 生徒が自主的に取り組めるように援助する
17 教育相談体制の充実 A・B評価計85%を超える高い評価である 教員数の減少などにより専任での配置が難しくなっているが、カウンセラーの活用や研修などにより体制を充実させていく
スクールカウンセラーの活用や研修会などを評価する声が多いが、対応する教師の少なさが指摘されている
18 健全育成に係る外部講師の招聘 A・B評価計90%に近い高い評価である 性教育、薬物乱用、交通指導等指導効果が上がるように継続的に指導する
各種講演会の実施への評価が高く、生徒の態度も良好である
19 部活動の指導力の向上 B評価に60%近くが集中している 技術講習会等へ積極的に参加し、指導力を向上させる
熱心に指導しているとの声が多いが、顧問の技術不足や専門外を訴える声もある 専門競技に配置されるとは限らないが、部活動指導の意義を確認し、生徒との触れあいを多く持つ必要がある
部活動の時間確保が難しいとの声もある 幽霊部員の問題など担任と顧問の連携を密にして指導に当たる必要がある
多忙化を解消し、短い時間でも確保する
20 部活動環境の維持・改善 C評価が40%に近い低い評価である 授業と関連ある施設・設備は順次改善が進んでおり、部活動関連については要望を整理し、充実を図る
施設・設備面での不足(照明、練習場所等)を訴える声が多い

○進路指導の徹底 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
21 進路に関する情報把握 A・B評価計80%を超え、高い評価である 進路通信や掲示などにより情報提供されているが、定期的報告とか職員会議での報告なども検討する
情報提供がよくなされているとの評価が多いが、活用が不十分とか情報が伝わらないという指摘もある 担任、進路指導部の連携を更に密にする
企業訪問による早めの情報収集と提供の要望がある 支援相談員と連携した求人情報の早期の取得を継続し、適宜情報提供する
22 きめ細かい進路指導の展開 A・B評価計80%を超える高い評価である 担任や科を中心とした指導が基本となっているが、管内については支援相談員に依拠している実態を把握する必要がある
進路部、科、担任の連携による指導が展開されている評価が多い
意欲の低い生徒の指導に課題があることを指摘する声もある 時代の流れを生徒に意識させ、早い時期から進路を意識させる指導を展開する必要がある
23 卒業生の定着状況の把握 B評価が60%近い評価である 企業訪問以外の情報も全体に流し、共通理解を図る
企業訪問を評価する面が多いが、具体的数字の提供などの不足を指摘する声もある これまでの実態把握のあり方について見直しを行う
24 職業観・勤労観の育成 A・B評価計80%近い高い評価である 進路指導計画を活用する(入学から卒業までの流れ、生活指導との関連、各学年における計画と学校行事との関連、教育課程との整合性、資料提供の時期、担任団や各学科との連携、生徒の実態把握のあり方、関連機関との連携、情報収集など)
インターンシップや市長講話、就職支援相談員講話など外部指導を高く評価する意見が多い
意欲・意識の低さ、欠席や性格などの問題点を指摘する意見もある 欠席・遅刻などの基本的生活習慣の確立や部活動の継続など進路と併せて指導する
キャリアアップ教育的視点も必要である 進路目標を早期に確立させ、目的意識を持った高校生活となるように指導する
25 地域、行政等との連携 A・B評価計90%を超える高い評価である 県の制度の変更があり対応が難しい面があり、市産業支援センターとの連携をベースに対応していく
宮古市産業支援センターや就職支援相談員とのパイプが確立している 管内以外については、各科の実績をベースに対応しており、行政等との連携は難しい
26 資格取得率の向上 C評価が50%を超える低い評価である 明確な目的意識を持たせ、自発的な取組となるような指導が必要である
「基礎学力の向上」の項目から変更になったが、基礎的学力と意欲の低さを挙げる声が多い 担当者に任せきりにしないで、計画的・系統的な指導を展開する
指導方法や精選をとの指摘もある    

○5S(整理、整頓、清潔、清掃+躾) 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
27 生徒の健康管理指導の強化 A評価が20%を超える高い評価である 担当者の過重な負担とならないように計画し、指導を継続する
養護教諭を中心とした取り組みに評価が高い
28 学校環境美化の徹底 C評価計が50%と非常に評価が低い 清掃指導は生活指導の基本の一つであり、担当者は必ず清掃場所に行き指導することを徹底する
場所により清掃の徹底がなされていない、校内での土足・ゴミのポイ捨て、ガムの吐き捨てなどの指摘がある 「汚さない指導」を行い、公共心を育成する
教室環境の整備が必要との指摘もある 指導する者の姿勢が問われていることを自覚し、率先垂範で指導に当たる
29 学校安全点検・管理の徹底 A・B評価計85%を超え、高い評価である 日常的に担当箇所の点検を行うとともに、異常等については連絡を密にして安全な環境の維持に努める
事務室の修理対応の評価が高い
安全点検が形骸化しているとの指摘もある 安全の日に記入できるように事前に点検を行い、速やかに押印・記入できるようにする
30 職員の机上の整理整頓 評価は半々に分かれている 生徒に整理整頓や清掃指導をする立場であり、情報の保護のためにも継続して取り組む
意識されているが、一部職員に課題ありとの声もある

○情報の一元化等 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
31 LANを活用した情報の共有 A・B評価計85%の高い評価である 「共有作業」フォルダを中心に様々な業務に活用されており、本校においてはLANなしでは業務に支障が出る状況である。情報を共有できるように活用の仕方を工夫する必要がある
情報の共有という点ではアクセス制限があり十分とは言えない面もある 定期的データ整理を行い、使い勝手を向上させる
32 校務処理の効率化 B評価に60%以上が集中している 「校務処理ソフト」の導入により、成績処理や進路関係の書類の作成など効率化が推進されている
校務処理システムの活用を評価する声が多い 学科、分掌での連絡を密にし、遺漏の無いようにする
33 蔵書等の整備と充実 A・B評価計90%を超える高い評価である 計画的な希望図書調査や予算の有効活用などの良好な運営を継続する
新刊書や希望図書の購入など評価が高い
整理・整頓が間に合わないとの声もある 図書委員を活用した定期的な蔵書の整理を継続して行う
34 図書館の積極的な活用の推進 A・B評価計70%の評価である 読書や資料等を探すために図書館を利用する機会を意図的に教師が作っていくことも必要である
生徒の利用状況について評価が分かれているが、図書館の雰囲気についての評価は高い 図書館がオアシスの一つになっている状況を大切にする
朝読書と連動させた活用の仕方を指摘する声もある    

○学科の特色づくり 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
35 学科の特色が活かされているか A・B評価計90%近い高い評価である 資格取得、実習、課題研究など特色ある学科づくりの推進面も多いが、ロボット製作のように科の特徴が見えない活動もある。更に学科の特色を探り、独自性をアピールする必要がある
専門性を発揮しているとの評価が多い
内部にはわかりやすいが、中学生等への理解に工夫が必要との指摘がある 学科の特徴をわかりやすく説明できるようにする
36 施設・設備の補修と更新 C評価が30%以上である 安全面を最優先し、学校全体としての観点から調整を進め、対応していく
施設や設備の老朽化を指摘する声が多い
予算との兼ね合いで、更新、購入が難しいことへの理解はある
37 資格取得への積極的な受験指導 C評価が30%の低い評価である 結果が出せるような取組を創意工夫していく必要がある
取り組む姿勢の改善の必要性が指摘されている
項目の重複を指摘する声もある 担当者任せにせず、科としての取組を組織化する必要がある