平成20年度学校評価アンケート分析結果(生徒)

回収率 100%(316/316)

傾向
 アンケート回収率は100%であり、回答も生徒の状況を反映したものとなっていると思われる。
 アンケート項目は、内容・項目数とも昨年度と同一である。全体の評価の平均は2.76(昨年比+0.05)、判定Bである。特に評価の高い領域は「生徒指導」である点は昨年度と同様であるが、生徒の自己評価は高いといえる。
 学年が進行するに従って評価が厳しくなっている。また、科によって評価に開きがあり、「学習」と「その他」の項目で大きく評価が分かれたのは昨年度と同様である。要因を探っていくことも重要な課題である。現在の比較的落ち着いた学校の状況を反映した評価といえると思われる。

【全体
 評価の平均は2.74。教育目標の周知が最も低いが昨年比+0.38と大幅な改善が見られた。取組の効果が現れている。本校に入学して充実した高校生活を送っていると思われる生徒は昨年同様約60%であるが、特に建築設備科1・2年の評価が高い。また、工業高校であり「本校には他校にない特色がある」と考えている生徒が多く、70%を超えている。

【学習
 領域の評価平均は2.55(昨年比+0.05)判定Bである。「わかる授業」に関する評価が昨年度に引き続き低くなっいる。反面「教師の指導の工夫」は評価が高くなっている。更に、学力の二極化への対応を念頭に置き、授業や指導の工夫・改善を進めていくことが大きな課題となっている。

【特別活動等】
 評価の平均は2.70(昨年比+0.05)判定Bである。特に部活動に関係する施設・設備の項目の評価が低いのは相変わらずである。予算等の課題はあるが、対応策を講じていく必要がある。

【生徒指導】
 評価平均は3.02(+0.01)判定Bである。全項目中最も評価が高い。自己評価は高いが、その内実と一部の生徒のあり方が本校の印象に大きく影響していることが分かる。特に清掃や交通安全に対して高いが、理解と実行の離反を指導したい。

【進路指導】
 評価平均は2.88(昨年比+0.04)判定Bである。特に目立つのは「体験・講演等」の項目が昨年比+0.12であり、具体的に経験できることへの評価が高くなっている。

【その他】
 評価は2.52判定Bである。かろうじてC判定を免れた。「家庭への情報」はC評価からB評価に好転したが、「施設や設備」はC評価に下がった。特にも美化・清掃の評価が低い。清掃への取り組みの自己評価が高いだけに奇異である。やればいいというような形式的な清掃ではなく、生徒職員一体となった整理、整頓、清掃、清潔への意識改革が大切である。

○全体 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
学校の教育目標が説明されている。 大分改善されたが、半数近くの生徒が説明不足と感じている 年度初め等機会あるごとに意識的に周知することが必要である
ガイダンスなどの機会がない 教室に掲示する
先生は,熱心に生徒の教育活動を行っている。 昨年度より+10%の生徒が評価し、職員の熱意は理解されてきている 生徒とコミュニケーションをとりながらの個々に応じた指導を継続する
学校生活への意欲を持てない生徒への対応 担任や学科、家庭との緊密な連携を更に推進する
先生は,生徒の悩みや相談に親身になって応じてくれている。 概ね満足している生徒が10%増となっているが、25%以上の生徒が不満足である 様々な機会を通して、生徒理解を深めるために教師からの積極的なコミュニケーションが不可欠である
日常的会話等コミュニケーションの不足 相談しやすい環境づくりをさらに推進する
自分は,明るく生き生きと充実した学校生活を送っている。 70%(昨年比+10%)近い生徒は評価している 卒業後の社会に目を向けさせる機会を更に設ける
個別面談等により学習や部活動の目標を明確にするように指導する
目標を持てずに学校生活を送っている生徒への対応 進路目標と資格取得や日常の学習との関連を意識させる
本校に入学してよかった。 40%を超える生徒が不十分と感じており、不本意入学の生徒の実態を調査する必要がある 説明会の充実や中学校との連携により、不本意入学を少なくする
自分が思い描いたものとのギャップを感じている生徒も多い 進路・資格・部活動等、明確な目標を持たせる
日常的に生徒の様子を観察し、適時的に助言する
日課(授業の開始時間、終了時間等)は適当である。 どの学年でも70%以上(昨年比+9%)の生徒は適当であると思っている 問題点はない
不満に思っている生徒は気持ちの甘えが心配される 遅刻カードによる指導を継続する
宮古工業高校には,他校にない特色がある。 どの学年でも75%近い生徒が特色があると考えている 施設・設備や授業内容が時代遅れとならないように努力する必要がある
学校説明会や体験入学等の成果。また、各種大会での活躍 本校の特色をどう活かすか(入口と出口)
PR方法の工夫をする

○学習指導 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
内容がわかりやすい授業が多い。 D評価は10%を超えており、約半数の生徒はわかりにくいと感じている 個別指導等により、基礎基本の定着を徹底させる
授業内容の精選及び指導法の見直しにより、わかる授業を展開する
教師からの一方的な講義方式の授業が多いのでは?  
学力の二極化も授業のあり方を難しくしている 教科間の連携を密にし、既習事項の活用を図る
学習の遅れがちな生徒にも親切に指導してくれる。 昨年度と同様の評価であり、3学年と電気電子科ではC判定である 小テストなど授業の中で生徒の理解度を把握する機会を設け、個別指導などを検討する
「わかりやすさ」=「親切な指導」と考えているのではないか 試験前に限らず、継続的な指導が必要である
生徒自身の努力はどうなのか 生徒自身の意欲を喚起し、努力する習慣を身につけさせる
10 多くの先生は、教材や教え方に様々な工夫をしてくれる。 項目8・9に比べ評価は高いが、項目9と同様の傾向である 研修の充実(研究授業や授業法の情報交換)
40%近い生徒が工夫不足とみている シラバスを活用した指導内容の精選や指導法の工夫が必要である
生徒の実態や関心に目を向けた教材研究が必要である

○特別活動等 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
11 ホームルーム活動は,クラス全体で自主的に取り組み,活発に行われている。 60%近い評価であるが、3学年はC評価である 生徒一人ひとりに活動の機会を設ける
体育祭などには積極的であるが、他の活動へは意識の差が見られる 生徒が自ら考え、取り組むような指導を展開する
各活動の目的の確認を徹底する
12 生徒会活動に熱心に取り組んでいる生徒が多い。 C・D評価計50%近い、低い評価である 生徒会活動の内容を知ってもらう工夫が必要である
生徒会執行部は熱心に取り組んであるが、一般の生徒が受け身である 各活動の進行状況を知らせる工夫が必要である
13 修学旅行や校内球技大会等,学校行事で充実した有意義な体験ができている。 A・B評価計80%(昨年比+10%) 各行事の目的と意義を早めに周知し、全体で取り組む雰囲気をつくる
工業祭等生徒自身が参加できるものは充実感を感じている 行事ごとの反省を公表し、有意義な点や課題等を明らかにする
14 性教育・薬物乱用防止講話など,命や人権を大切にする教育が積極的に行われている。 75%近い生徒が概ね良好と評価している 講演会など外部の方による指導を継続し、生徒の意識を高める
日常の生活にも指導の機会を増やす
15 ゴミ拾いや老人ホーム訪問など環境や福祉などに関するボランティア活動が活発に行われている。 A・B評価計65%で、概ね好評である 津軽石川原清掃や保健委員会のゴミ拾いを継続する
ボランティア委員会の充実と活動結果を公表し、関心を高める
公共心を高める指導を強化する必要がある
16 部活動に熱心に取り組んでいる生徒が多く,活動は活発である。 多くの生徒は部活動をしているが、A評価が減少した 魅力的な部活動となるよう工夫する
熱心に取り組んでいる生徒とそうでない生徒の二極化が進んでいる 担任、顧問による生徒への積極的な働きかけが必要である
部活動をしていない生徒をどのように指導していくか、方向性を明確にする必要がある
17 部活動に関係する施設・設備は十分である。 D評価が増え、ナイター設備や部室トイレの改修等の要望が出されている 積極的な県への働きかけ、財務調整基金活用の検討などが必要である
生徒の多くは施設・設備の充実を望んでいる 現施設を大切かつ有効に使用する指導を行う

○生徒指導 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
18 生活の規律(遅刻や服装,ルール・マナーなど)に関する指導が適切に行われている。 80%を超える生徒は概ね理解している 違反者への継続的な指導が必要である
頭髪・服装基準に関する不満がある 規律遵守の重要性を認識させる指導を徹底する必要がある
生活を見つめ直すためのアンケート調査等を検討する
19 生徒の健康や安全に関する指導が適切に行われている。 75%近い生徒は指導が適切であると感じている 適切な指導から定着する指導へと転換する必要がある
生徒自身が実際に実施しているだろうか 登下校指導等では交通安全委員会を活用する
自転車事故が多発している 健康面では自己管理能力を向上させる必要がある
20 先生は,「良いことは良い,悪いことは悪い」ときちんと指導している。 80%近い高い評価である ブレのない指導を展開するために、職員の意識統一を更に推進する
盗難の発生を指摘する声がある 貴重品の管理など対応策を検討する必要がある
21 自分は,礼儀正しい生活をしている。 A・B評価計約70%とや昨年度と同様の結果である 生徒からの挨拶は定着しているが、継続的な指導で更に徹底したい
率先垂範で教職員が模範を示す必要がある
22 自分は,服装・頭髪規定を守っている。 自己評価では75%がやや十分以上である 検査時だけにならないように日常的な指導を繰り返すとともに、担任一人の指導にならないように学年や科連携して指導に当たる
規定を守っていないと自覚している25%の生徒の指導が問題である 全校的な基準を再確認し、ブレのない指導を展開する
23 自分は、登下校の際、交通ルールを守っている。 80%を超える生徒がやや十分以上で全項目中2番目に高い評価である 交通安全講話・登下校指導など継続的に指導し、実行力まで底上げする必要がある
自己評価は高いが、自転車事故が発生している マナー指導とタイアップして指導し、公共心を高める
24 自分は、清掃にきちんと取り組んでいる。 全項目中最も評価が高い さぼらないことは勿論、清掃の仕方、用具の取扱方なども指導が必要である
教員がつかないと掃除されなかったり、乱雑なHRやロッカーなどが指摘されることもある 校舎の愛護や「汚さないこと」を指導し、公共心を高める必要がある

○進路指導 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
25 学校は,進路に関する情報をよく提供してくれている。 概ね好評であるが、約25%不満を持っている 各学年に応じた資料の提供を更に充実させる
計画を基にLHR等を活用して、進路指導を展開していく必要がある
26 進路について考えさせる体験・講演等の機会を設けている。 不十分と感じている生徒が約10%減少し、評価が高くなっている 低学年からの段階的な講演会等を実施する
進路指導計画の実際的な活用を図る
27 将来の生き方や進路に関しての指導・面談が十分に行われている。 指導や面談が不十分であると感じている生徒が依然として30%を超えている 進路に関する目的意識を早期に確立するように指導する必要がある
低学年からの進路個人面談を実施する
生徒と担任のコミュニケーションを密にする

○その他 評価 回答の傾向と背景等 課題と対応等
28 学校は,保護者(親)と情報交換し,話し合う機会を設けている。 2・3学年での評価が低く、Cである 担任による個人面談を積極的に実施する
進路決定の3年次での面談等が不足と感じている生徒も多い 保護者との連携を強める必要がある
29 学校から家庭への連絡や情報提供はきめ細かい。 昨年のC評価からB評価に好転した 「やまぼうし」などの宅配率をあげるような手だてや指導が必要である
質問内容の説明不足があるのではないか? 提供する情報の意義を生徒にきちんと説明することが必要である
30 施設や設備は充実している。 かろうじてB評価を維持した 部活動設備の要望以外具体的例がないので、調査して対応する
特に電気電子科での評価が低い 旋盤の配置予定など今後の見通しを生徒に説明する
31 教室,校舎,校庭の美化・清掃は行き届いている。 1学年の評価はBであるが2・3年はC評価である 清掃活動への自己評価の高さとのギャップは何を意味するのか明らかにする必要がある
全体の中でも2番目に低い評価である 普段から汚さないとか整理整頓などを習慣化できるような指導が必要である