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本校には、幼稚部・小学部・中学部・高等部(専攻科含む)の4学部が設置されており、聴覚に障がいのある子ども達が「明るく 強く 正しく」の校訓のもと、それぞれの発達段階に応じた学習活動と年代を超えた交流を行いながら、将来の社会的自立に向け元気に学校生活を送っています。
  また、県内における聴覚障がい教育のセンター校として、0歳児から幼稚園や保育園・小学校・中学校・高校等に在籍する聞こえない、聞こえにくい子ども達のために支援を行っています。

【長い歴史と立地、地域との連携等】

  明治44年に設立された本校は、令和3年9月に創立110周年を迎えた歴史と伝統のある学校です。前身の岩手県立盲唖学校時代には、昭和12年にヘレン・ケラー女史が来校し、聴覚障がいの児童が代表で花束を贈呈しました。
 昭和51年に現在の盛岡市乙部に移転し、単独の聴覚支援学校としては全国一の敷地の広さを誇り、北上高地から降りてきたカモシカがひょっこり現れることもあります。敷地内には様々な樹木や草花が植えられており、校門から校舎へと続く桜並木は見事で、近所の方がお花見に訪れるほどです。また、地域の「乙部さんさ踊り保存会」の指導のもと「伝統さんさ踊り」にも取り組んでいます。

 【教育環境と進路指導】

  教育活動において、補聴器や人工内耳を装用した子ども達が確実に情報を得るための方法として、補聴援助システム(ロジャー)を導入しています。また、全校集会や行事等の際には、手話通訳と並行して文字情報をスクリーンに映し出すなど、充実したコミュニケーション環境を整えています。
   進路指導においては、高等部卒業後を見据え、就職(民間・公務員)や大学進学等の様々な進路目標を実現するため、一人一人の個性や能力に応じた丁寧な指導を行うとともに、高等部卒業後も継続した学びを希望する生徒のために「専攻科」を設置しており、職業能力の更なる向上を図っています。  この素晴らしい教育環境のもと、本校の子ども達や県内の聴覚障がいを抱える子ども達のために、職員一同、誠心誠意努力してまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様、関係団体の皆様のご支援とご協力をよろしく願いいたします。  

     

                   令和6年4月

                   校長 森山 学