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〇はじめに

 平成30年度は、幼稚部から高等部専攻科まで47名の在籍でスタートしました。在籍数は少ないですが、本校の幼稚部を終了後に地域の小学校に入学する児童がいる一方で、聴覚障がいに対応したより専門的な教育環境を求めて中学部や高等部から入学する生徒も少なくありません。本校はセンター校として岩手県内に在籍する聴覚障がい幼児児童生徒の支援を行っており、相談や支援の件数は年間延べ200件を超えます。聞こえに困難を抱える岩手県内の子ども達が孤立しないように医療や福祉とも連携して支援を行っていますので、何か心配なこと等ありましたら、いつでもご連絡いただければと思います。


【教育環境と進路】

 本校では、補聴器や人工内耳を装用した子ども達がより確実に情報を得るために、補聴援助システム(ロジャー)を授業に導入しており、全校集会や行事の際には手話通訳と並行して文字情報をスクリーンに映し出すなど、聴覚に障がいのある幼児児童生徒にとって、よりよいコミュニケーション環境を整えています。授業では、対話を大切にし、子ども達にわかりやすい授業を進められるように日々授業改善を行っています。高等部卒業後は、一般企業への就職の他に4年生大学への進学等、多様な進路に対応できるように個々の進路実現を支援しています。


【長い歴史と自然に恵まれた立地】

 本校は明治44年創立、今年度107年目を迎える伝統校です。岩手県立盲唖学校時代(盛岡市北山)の昭和12年(1937年)には、ヘレン・ケラー女史が来校し、聴覚障がい児童が代表して、花束を贈呈しています。
 現在の盛岡市乙部に移転したのは、昭和51年(1976年)。聴覚支援の単独の支援学校としては、全国一の敷地の広さがあり、東京ドームをすっぽり包み込む面積です。校門からの桜並木は実に見事で、近所の方々もお花見に訪れるほどです。敷地内には、さまざまな樹木や草花が植えられており、自然に恵まれた環境で、北上高地から降りてきたカモシカがひょっこり現れることもあります。

 本校の子ども達、さらには岩手県内の聴覚に障がいがある子どもたちのために教職員一同、精一杯力を注いでまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様、関係団体の皆様のご支援とご協力をよろしく願いいたします。  
「高等部集会の様子」
平成30年4月

  校  長  石   川   敬