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| 校長室から |
校長 吉田敏男
はじめに
平成23年3月11日午後2時46分、想像を絶する東日本大震災が発生しました。被災地では身内を失い、家を流され、途方に暮れ、涙する人々等々、心に背負った深い傷跡は、そう簡単には癒えることはないのでありましょう。この大震災で甚大な被害を被られた皆様に心からのお見舞いを申し上げますとともに、尊い命を失われた皆様に心から哀悼の意を表したいと存じます。私たちは、命ある者の務めとして、被災した方々の心に少しでも寄り添い、共々にこの苦難を乗り越えていかねばならないと、強く決意しているところです。
本校でもさっそく生徒会執行部やサッカー部が中心となり、復興支援のための募金活動を開始したところです。また、吹奏楽部もチャリティーコンサートを開催するなど、全校を挙げて支援への機運が高まっていること・・・校長としてこれほど嬉しいことはありません。
全国の商業高校からの激励の言葉も数多く頂戴しました。とりわけ、全商協会をはじめ、新潟中越地震を経験した新発田商業高校、阪神淡路大震災を経験した神戸商業高校からは多くの義援金を頂戴いたしました。心から感謝申し上げ、被災地の高校生支援のため有意義に活用させて頂きます。
白亜の城と聳え立つ
すばらしい学校の用件とはなんでしょうか?立派な図書館が有ることか。立派なパソコン教室が有ることか。立派なグラウンドがあることか。それら施設設備の充実は確かにすばらしい学校を支える一助にはなるのだと思います。しかし、なんといっても大事なのは、学ぶ意欲に溢れた生徒達が集っていること。そしてその生徒達の学びの意欲をしっかりと支える優秀な教職員集団が存在するということです。まさに「人は石垣、人は城」です。その師弟一体での学びの場がすばらしい学校なのだと思います。
本校には同窓の教員が多いのも特徴のひとつであり、しっかりとした学びの伝統が育まれていることの証左ともなっています。
士魂商才養わん
云うまでもなく商業教育とは「物」を作ることや「収穫物」を得る教育ではなく、それはまさに「商」の基本である信頼するに値する、かけがえのない「人」を創る教育です。
渋沢栄一伯は、「右手にそろばん、左手に論語」と云われましたが、重要なのはしっかりとした理念に基づいたうえで、確かな技術を持つということです。教育の目的は何か。その一つは、生徒一人ひとりが自己の可能性を発揮し、幸福な人生を築くための「人間力」を培うことにあります。生徒達が「自分には良いところがある」という強い自己肯定感を持ち、自分自身の存在や役割を認めることで、他者を認められるように育っていくことが大事かと思います。
いざや励まん諸共に
本校は、大正2年2月18日に盛岡市立商業学校として創設され、平成24年度には創立100周年を迎える県下最古の商業高校です。創立以来、「至誠・協同・自立」の校訓のもと、教科「商業」における学習とその指導方法の充実に努めて参りました。その結果は、2万有余を数える同窓生や在校生の活躍ぶりを見れば一目瞭然です。特にも平成18年度の全国高校サッカー選手権・全国制覇は記憶に新しいところです。また、文化部の活躍もめざましく、昨年度には岩手県簿記コンクールで優勝、見事全国大会出場を果たしています。一方で、本校はキャリア教育の先進校としても実績を積み重ね、卒業生は100%の進路実現をみています。
私たち教職員は来るべき創立100周年を目指し、本校創立の原点を再確認しながら、@志を高く持てる人たれ、A当たり前のことが当たり前にできる人たれとの指針を掲げ、誠心誠意努力を重ねて参りたいと思います。叱咤激励をお願いします。
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