8:30週末はカフェテリアが開かないため、寮のラウンジで特別に準備してもらった弁当を食べながら、点呼及び体調確認。 体調不良者はなし。健康でいてくれるのは本当にありがたい。 本日は午前中、世界四大美術館に数えられるボストン美術館を訪れる。 9:30に寮を発ち、グリーンラインDに乗りロングウッド駅で降車、そこから徒歩で美術館へ向かった。 フランス印象派を含む素晴らしいコレクションを誇る当館の展示に、時を忘れて見入った。午前中だけでは時間が足りないと、男子達がこぼす。 昼食をそれぞれ美術館内のカフェテリアやレストランで摂り、コプリーというショッピング・エリアへ移動。 男子はお土産を購入するためにチャールズ・ストリートへ移動する者、コプリーにある大きな本屋で洋書を物色する者など様々。女子はコプリーのモール内でお土産を探して歩いた。 今回の旅のプロデューサーである蝦名氏からおすすめされた、モール内のシーフード・レストラン「リーガル・シーフード」で、全員で夕食を摂る。 アメリカン・サイズとはこのことかと言わんばかりの、山盛りの料理に驚きながら、エキゾチックな浜の味に舌鼓を打つ。 中でもGは、高額のロブスターに挑戦。どんなものが出てくるか、皆期待を込めて待っていると、ボイルされた無数の貝の上に、予想を上回る迫力で巨大なロブスターが鎮座。皆言葉を失う。 Gも一心不乱に、ロブスターの硬い殻と格闘。 楽しい夕餉。 その後、徒歩でボストン・シンフォニー・ホールへ向かう。 入場前にホール付属のショップで買い物。 音楽にまつわるモチーフが可愛らしくあしらわれたグッズが、購買欲をそそる。 頃合いを見てホールに入場し、座席へ向かう。 オーケストラ鑑賞を見越し、今日一日、皆フォーマルに近い格好で過ごしていた。男子はジャケット、女子はワンピースといったドレス・コードを学ぶ機会と捉えて、上品ないでたちで鑑賞。 周りのお客さんもきらびやかにおめかししており、雰囲気にうまく溶け込むことができた。 20:00過ぎに演奏が始まる。演目はハイドン交響曲第60番、ドビュッシー夜想曲、そしてベートーヴェン交響曲第7番。特にドビュッシーは生徒達には難解なようだったが、普段から音楽に親しむOにとってはお気に入りの一曲となった。ベートーヴェンの第一楽章は皆にとって馴染み深い旋律で、生徒達は安定感のあるアンサンブルに心地よく酔いしれた。 以下、生徒達の感想。 U「素人でも演奏の素晴らしさがわかるくらい感動した。」 Y「音が柔らかく、包まれるような感覚を得られた。」 音楽部に所属し、今回の演目を日本でも予習してきたというGは、「開始直後から演奏技術の高さが感じられた。音の厚み、まとまりはさすがプロフェッショナル。知っている曲を生で、それも世界有数の楽団の演奏で聴くことができた、素晴らしい体験だった。」 22:00過ぎに終了。そこからハインズ・コンベンション・センター駅に向かい、グリーンラインDでチェスナット・ヒル駅へ。 ちょうどパイン・メナー・カレッジ行きのシャトルバスが来る。 帰宅は23:00過ぎ。 心地よい疲労感とオーケストラの余韻に浸り、就寝。 | |