スーパーグローバルハイスクール

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SG課題研究T

5月29日(月)
 平成29年度のSG課題研究Tが本格的にスタートしました。
 3年間の課題研究のはじまりに当たる1学年のSG課題研究Tでは、ローカルな視点から普遍性のあるテーマを掘り下げていく力、すなわち課題発見力を養うことをその眼目の一つとしています。
 過去2年間の実践では、「グローバル」という壮大なテーマを念頭におけばおくほど、設定した課題やテーマと自分を直接的に捉えづらくなるという難点もありました。
 そこで今年はSGH事業実施に係る外部連携機関として盛岡市に参画していただき、その全面的なバックアップを得ながら、「地方創生」をテーマとした、新たな探究的学習プログラムの開発に着手しました。
 第一回目である本日は、phase1として2つの講演をとおして、今後1年間かけて展開する探究学習のレディネス形成をはかりました。
 まず盛岡市都市戦略室長佐藤篤氏にお越しいただき、盛岡市が現在置かれている状況と、それをふまえて現在取り組んでいる「地方創生」への試みの概要についてお話いただきました。
 続いてコミュニティ・デザインを専門とする東北芸術工科大学講師の出野紀子氏より、「地方創生」に連なる具体的な実践事例をご紹介いただきました。
 佐藤氏のお話では、近年「地方消滅」などとセンセーショナルに報道されている今後の人口動態とそれが地域社会にもたらす影響について、具体的な数値とともに解説していただくことで、いまアクションを起こすことの必要性を改めて実感的に理解することができました。
 続く出野氏のご講演では<コミュニティ・デザインとは何か>という主題はもとより、同年代の高校生が地域社会に積極的に働きかけ、実際に地域活性化に高い成果を挙げているという事実もまた生徒達には大きな刺激となったようです。また、長期のイギリス在住経験を持つ出野氏からの問いかけをとおして、改めてグローバル・リーダーとは何かという根本についても主体的に思考するよい機会となりました。
 本日の成果に基づき、次週はより本格的な導入Phase2、phase3を展開していきます。
 ※本日はご講演いただいた佐藤・出野両先生に加え、盛岡市から4名の職員の方にお越しいただきました。ここに記して御礼いたします。
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