スーパーグローバルハイスクール

  1. トップページ »
  2. SGH »
  3. 2学年
SG課題研究U

2/1(水)5, 6, 7校時
 本日は3時間連続でSG課題研究発表会を実施しました。来賓として、運営指導委員2名、外部指導者4名、岩手県教育委員会から3名をお招きしました。また県内外の高等学校から、教員7名、生徒4名の参加がありました。さらに教育コース担当の外部指導者、山崎先生のゼミの学生4名、そして2年生の保護者11名にもご来校いただきました。総勢35名のお客様を前に、生徒達は1年間の研究成果を発表することとなりました。皆様には、最下段に添付のルーブリックを配付し、発表の評価に加わっていただきました。

 前半は、前回のコース別発表会及びコース代表選考会で選抜された、下記の6つの代表班が、白堊ホールでパワーポイントを使用してプレゼンテーションを行いました。

             
コース研究タイトル
(@)街づくり外国人観光客にやさしい街づくり
(A)観光岩手の酒蔵を利用した外国人向けの酒蔵ツーリズムの探究
(B)貿易世界へ進出! 岩手の漆
(C)教育巧みな情報社会の中で必要な人間教育の探究
(D)ILCILCが自然に与える影響とその対策
(E)医療高齢者が最期まで健康に暮らせる地域医療

 各班の発表毎に、運営指導委員や外部指導者の先生方から講評をいただきました。本校の生徒達は今回、iPad上でclassiというソフトウェアから、ルーブリックの点数を入力しました。

 後半は、プレゼンテーションを行った6つの班を除いた33班が、白堊ホールのステージ上及び壁面と、3階ホールに設置したパネルに掲示したポスターを用い、ポスターセッションを行いました。発表内容は以下のとおりです。
                                                         
コース研究タイトル
(@)街づくり中枢都市に埋もれた近隣市町村の再建
葛巻により多くの観光客や移住者を
二戸の特産品を生かし、人口増加と地域の発展へ
外国人も地元の人も生活しやすいグローバルでユニバーサルなまちづくりの探究
久慈市〜海と琥珀の街〜
住みよい街を作るための公共交通機関の発達〜次世代型路面電車システムLRTの導入について〜
花巻市の2つの温泉郷を利用したバスツアーの探究
盛岡市の良さや特徴を国内外により魅力的に伝えるために
(A)観光外国人のニーズに合わせた観光マップの作成による岩手の創生・活性化の推進
五感で楽しむ地域観光プラン
平泉の観光資源を利用した、平泉・岩手の地方経済の活性化に向けた探究
祭カレンダーの作成による外国人観光客の誘致
岩手の魅力を面白い視点で世の中に発信する活動についての探究
MADE IN IWATEをどのようにして世界に発信するか
宮沢賢治の世界を味わう観光の探究
SL銀河を活用したアジア向け観光ツアー
(B)貿易岩手の特産品を世界に発信するためのビジネスプランの探究
Innovation of Iwate
突然の災難にも快適な夜を
ゆるキャラの活用
(C)教育各国の教育制度を比較し、長所を盛り込んだグローバル教育規格を提案する
識字率向上のための教育支援
各国の教育制度から見る日本の教育課程
女性の立場向上のためには
岩手県のグローバル人材育成のための中学英語教育への探究
教育による自殺率や女性差別意識などの社会問題の解決
(D)ILC様々な世代へ向けたILCの情報発信
理想の学園都市を求めて
ILCのデメリット
(E)医療医師を必要としない医療
地域医療の課題解決へ 〜総合診療の需要とグローバル対応力〜
岩手県の塩分摂取量と健康の関係・改善
人々が感じているストレスとその解消によい食事
 ポスターセッションは生徒達にとって初めての試みで、初めは困惑していた様子でした。また、会場もポスターとポスターの間の空間が狭かったためにたいへん混雑し、説明が聞き取りにくいといった反省点もありました。しかしながら、前回のコース別発表会での経験を活かし、生徒達は自分達の研究成果を、自信を持って発表していました。

 最後は白堊ホールに再び集合し、外部指導者の先生方お一人おひとりから、一年間の研究を通した総評をいただきました。先生方には、各班の研究内容やプレゼンテーション技術など、中間発表会から大きく成長したという温かい言葉をいただきました。その言葉をうけて、生徒達は大きな充実感と達成感を得られたようです。しかし、まだまだ未熟な点や、改善すべき点もたくさんご指摘いただきました。特に、ローカルな話題をいかにグローバルな視野で捉え直すか、そしてイーハトーヴ世界の開拓者に最も必要な「利他性」をもって、全球的な問題の解決にいかに臨むべきかといった、本校SGH事業の根幹に関わる部分については、次年度のSG課題研究IIIで、全員が考えをより深めていくべき共通課題として認識しました。
 生徒達は、先輩達から引き継いだものを、本事業に関わってくださった皆様の手を借りながら、少しずつ前に進めています。確かに彼らは、まだまだローカルな視座に留まっています。しかし次年度のSG課題研究IIIでは、きっとそれをグローバルなものへと高めてくれるでしょう。そのことを願って、今年一年の取り組みを閉じます。
 皆様本当に一年間、ご協力ありがとうございました。

   
転載・転用を禁じます。
SGHトップページへ