ダウン症について


1 ダウン症とは
ダウン症は、21番染色体の異常で生まれてきます。(21トリソミー、21番目の染色体が3本)
親からの遺伝とは関係ない場合がほとんどで、出生児の1000人に1人の割合です。
染色体異常の中で最も多いと言われています。

ダウン症は、顔に特徴があり、筋緊張が低下していて、知的発達の遅れも見られます。このような特徴には、全て個人差があります。
ダウン症には、心臓、腸、肛門などに生まれつきの異常が見られることがあります。その他、点頭てんかん、眼の屈折異常(近視、遠視、乱視)、浸出性中耳炎などの合併症が現れることがあります。また、感染症に対する抵抗力が普通の子どもより弱い傾向にあります。子どもの障害と日頃の様子を知ったかかりつけの医師を持ち、健康管理を行うようにしましょう。

2 ダウン症の子への療育
ダウン症の子は、発達がゆっくりです。その為、同じ年の子どもたちに比べると、動作が遅かったり、学習についていけなかったりということがあります。あせらず、愛情に満ちた環境で育てることで、心優しい子どもに育っていきます。
性格は人なつっこく、穏やかな子どもが多いのが特徴です。集団の中でのびのびと生活させるのが、本人の力を伸ばす良い方法のようです。
近年、早期療育とよばれる指導や働きかけを赤ちゃんの時から行うことで、発達の遅れを最小にすることができることが分かってきました。


○指導のポイント○
動作がゆっくりとしています。
 ゆっくりでもできることが多いので、励ましながら自分でやらせるようにしましょう。


自分の気持ちを言葉でうまく表現できないことがあります。
 いたずらも自分に関わって欲しいという表現です。


うまく発音できずに聞き取りづらい時があります。
 ゆっくり聞いてあげましょう。


何でも挑戦させましょう。
 色々な経験を積むことで総合的な力がついてきます。
 どうせできないからではなく、前向きに取り組ませてください。


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平成30年4月 支援センター部作成
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