自作教材を使用した個別課題学習


 基本的な認知の枠組みを育てるために、教材を利用した個別課題学習を自立活動や各教科の時間に取り入れています。短い時間で効果を上げるためには様々な工夫が必要です。このページではそのポイントを紹介します。

自作教材のメリット

・児童生徒の能力や特性に合わせられる
・身近な物を題材に使用することで、生活に役立つ技術(スキル)を獲得できる
・安価な物や廃品等を利用して、手軽に作成できる
・いろいろな組み合わせが可能で、課題の与え方にも工夫ができる
・子どもの好きなキャラクターや興味のあるものを題材に取り入れることができる

個別課題学習のポイント

@学習に集中できる場所をつくる
  他の子どもの様子が気になって集中できない子には、壁に向って座らせるように席を設けたり、仕切りを設けます。
A実態にあった課題(教材)を用意する
  色の弁別や型はめも、その子どもの認知や手指の巧緻性の発達に合わせて、大きさや数を調整します。 
Bがんばれる工夫をする
  好きなキャラクターを題材に取り入れる、遊び的な要素(パズルなど楽しめる課題)、ご褒美的な要素(作業が終わると音楽がなる、シールがもらえる、休憩タイムがもらえる)などの工夫をすると、スムーズに課題に取り組める場合が多いです。
C課題の終わりがわかるようにする
  どこまでやれば終わりなのか、ということが、子ども自身にもわかりやすい形で提示することが大切です。実態に応じて、時間で区切る、作業量で区切るなど工夫します。スケジュールボードなどを用意して、次にやる課題がわかるようにすると、よりスムーズに取り組むことができます。
D繰り返し行う
  確実に力をつけるためには、同じ課題を定期的に繰り返して行うことが必要です。何度も繰り返すことで、子どもなりに、試行錯誤して自分なりのやり方を考えたり、工夫するなどの広がりがでます。最初は難しくても、だんだんできるようになるので、ちょっと難しいかな?と思う課題でも数回は繰り返してやってみることが大切です。ただし、長時間ではなく、日にちを変えて少しだけ何度もやるというのがポイントだと思います。

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平成15年11月7日 研究部&情報部作成
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