数・お金の学習


数の習得は、1対1対応から、徐々に始めていきます。

「1,2,3」と声に出しながら、指さしをして数えたり、指定された数を並べたりという作業を何度も繰り返して、「3までの数」「5までの数」「10までの数」「20〜30までの数」「大きな数」と少しずつ、学習を進めていきます。

お金の学習は、小学部の高学年以上の生活単元学習(買い物学習)や算数・数学の時間に取り上げられることが多いです。

子どもたちにとっては、興味・関心の高い題材ではありますが、その習得にはクリアーしなければならない様々な課題があります。

金種を分けるための弁別の能力、大きな数の処理、概数、数の大小・比較、物の値段やお金の大切さ等、一度に学習することが難しい課題です。しかし、「自分で買い物したい」という子どもたちの意欲をうまく生かし、一人ひとりの発達段階に応じた課題を準備することで、徐々にステップアップを図っていきます。
数字のマッチング 数のマッチング
数字カードをそれぞれの数字のついた袋に入れる シールの上にビーズを並べて、決められた数のビーズを袋に入れる
おはじき並べ 数字並べ
指定された色のおはじきを指定された数だけ並べる 廃材利用のチップで数字を色分けして順序に並べる
金銭課題カード(表) 金銭課題カード(裏)
その子どもの好きな商品を表に提示し、興味をひきます。44円という数がわからない生徒は、裏の絵をみて、その上にお金を重ねマッチングすることで、44円という金額を財布から出すことができる。お金は袋の中に入れるようにしている

学習が進んだ子どもには、複数のカードを提示し、合計の金額を求めさせるなど、様々な段階の学習が考えられる
数合わせ 数字並べ
数字とチップの数を合わせる。見本ありと見本なし。 百円ショップの数字マグネットと菓子の缶のふた利用。
数字並べ
百円ショップ玩具利用

教材・教具の部屋トップページへ


平成16年6月25日 教務部・情報部作成
無断転載・使用を禁じます。