ごあいさつ

     

 「校長挨拶」 
 本校は、1925年「前沢町立前沢女子職業専修学校」として旧前沢小学校跡地で産声を上げました。以来、幾多の変遷を経て、今年で96年目を迎える歴史ある学校です。
 学び舎の窓からは、寝観音と称される束稲山が優しく横たわり、遠く西方に目を向ければ、焼石連邦や須川岳(栗駒山)など、奥羽山系の山並みを眺めることができます。束稲山の麓には北上川が蕩々と流れ、朝霧が、実り豊かな前沢の地を覆うなら、霧に現れるその姿はまるで天空の城、竹田城のようです。
 旧国道から本校に至る急な坂道は、個々の目標を達成するために前高生に毎朝奮起を促し、いつしか「青春坂」と呼ばれるようになりましたが、その名前の響きとは裏腹に、実際に相当に辛い坂道です。本校を卒業するとき、この坂道を登るときの日々が思い出としてよみがえり、また新たな進路に備える足腰も鍛えられるのでしょう。前高生の粘り強さや他人への思いやりといった、たくましくも優しい精神を育んでいるのはこの「青春坂」の仕業かもしれません。
 この「青春坂」で鍛え抜かれたバドミントン部は、全国屈指の強豪校として知られ、地元はもちろん県内各地から、バドミントンをしたいという熱い志を持った生徒を毎年数多く迎えています。さらに40年以上にわたって取り組んできた地域ボランティアや福祉活動に加え、東日本大震災以降続けております「前高『絆の輪』復興支援ボランティア」など、素晴らしい活動を継続しております。これまでの実績が認められ「ボランティアスピリット賞コミュニティー賞」や「児童生徒実践賞」など、数多くの表彰を受けてきました。
 本校は4年後に100周年を迎えます。この歴史ある前校の伝統をさらに輝くものとし、「小さくてもキラリと光る、存在感のある学校」、「生徒も職員も生き生きと元気に活動する学校」として発展し続けます。そして「共に支え合い、励まし合う校風」を基盤とし、さまざまな挑戦を続けていきます。また、本校は生徒一人ひとりに寄り添い、就職や大学進学、多様な進路希望にもしっかり対応できる体制を整えています。
 「青春坂」の上に建つ青屋根・白壁の校舎に集い、将来に思いを馳せ、目的に向かって自分の可能性を信じて心と体を鍛えましょう。前沢高校は、これからも地域に根ざした高校として、一層の発展を続けて参ります。さあ、この青春坂を登ってみませんか。
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