校長あいさつ

校長 佐野 茂樹(さの しげき)

本校は岩手県の沿岸北部に位置し、全日制課程普通科と定時制課程普通科からなる県立の高校です。沿革は昭和18年に岩手県立久慈高等女学校として開校し、昭和23年に学制改革により岩手県立久慈高等学校と改称されました。その後幾多の変遷を経て現在、全日制課程は普通科15学級(1学年5学級)全校生徒522人であり、今年で創立74周年を迎える伝統校です。

さて、校是「進取(しんしゅ)貫道(かんどう)」は、自分を確かに見つめながら己の道を明らかにし、それを貫き通す英知とたくましさをもち、逆境に遭えば進んでこれを克服し、競り合いに遭えば歯を食いしばって勝ち抜いていくという精神であり、日常の進取積極的な思考と行動によってのみ養われるという本校の教育理念です。先の東日本大震災や台風10号などの自然災害やその他の様々な困難を乗り越え現在があるのもまさにこの精神が生きているからだと確信しています。この校是のもとで本校生徒は文武両道に励み数々の実績をあげてきました。

全日制課程の過去の進路実績は、いわゆる難関大学や国立大学医学部に卒業生を送り出し、現在も卒業生の約半数が国公立大学への進学を果たしています。また、部活動は12の運動部と7つの文化部、1つの同好会があり、硬式野球部、柔道部、マンドリン部を始め多くの部が活躍しています。特に1951年に創部された硬式野球部は昭和54(1979)年には甲子園出場を果たした実績があり、一昨年の第97回全国高等学校野球選手権岩手大会では、準々決勝で惜敗しましたがベスト8入りを果たしました。

一方、昭和23年に設置された定時制課程は全校生徒52名であり、平成30年には創立70周年を迎えます。全国的にも珍しく独立した校舎をもち、昼間部と夜間部からなる多部制と単位制をその特徴としています。進路先は、大学や短期大学、専門学校、就職と多方面にわたっています。また、奉仕活動や体験学習にも力を入れており、中でも地元の名産小久慈焼を作る「小久慈焼体験学習」は毎年すばらしい作品を完成させています。

結びに、本校は久慈地域の拠点校として地域に「質の高い教育の場」を提供し、校是「進取貫道」の精神のもと国際社会および地域のリーダーとして社会に貢献できる、知・徳・体の調和のとれた人間を育成するという教育目標を掲げ、教職員が一丸となって取り組んでいます。伝統ある久慈高校がさらなる飛躍を遂げますためにも、今後とも御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げ、校長のあいさつといたします。

2017年4月7日
岩手県立久慈高等学校長 佐野(さの) 茂樹(しげき)