本文へスキップ
infomation
〒020-0061
岩手県盛岡市北山1丁目10番1号
Tel:019-624-2986
Fax:019-624-3164
メール:iwp-m@iwate-ed.jp




 学習の様子

  高等部専攻科

3月  専攻科保健理療科2年 職場実習

 3月18日から3日間、矢巾町の介護老人保健施設で専攻科保健理療科2年生1名が職場実習を行いました。3日間で54名の方に10分前後のマッサージの施術を行いました。施術の対象者はデイケアの利用者や入所者の方々で、脳血管疾患、脊椎疾患、リウマチ、骨折などの病状がありました。
 実習をした生徒は、脳梗塞を患い発語が不明瞭な方と傾聴の態度で会話したり、施術を受ける方の姿勢に合わせて膝をついたり、しゃがんだり、ベッド上にのって施術を行いました。施術をうけた方々から「ありがとう」の声や笑顔をむけていただきました。
 今回の実習をとおして、施術をうける方の顔の表情や声の調子、ジェスチャーなどから得られる情報があることを実感しました。学校で学習した疾患についても施術する機会をいただいたことで、基礎知識の重要性を感じ一層理解を深めることができました。介護老人保健施設での仕事や現場でのリハビリテーションについて学んだことは、今後の進路選択につながるとても貴重な経験となりました。




2月  専攻科理療科2年生職場実習

 2月18日(月)〜2月22日(金)の5日間、岩手県庁総務部健康サポートルームにて、生徒1名が県庁職員を対象としたヘルスキーパー(職場内マッサージ師)を想定した実習を行いました。
 施術環境が十分整っていない中で苦労した点もありましたが、施術を受けた方がその後に再び仕事に戻ることを見越して、リラックスさせすぎない配慮が必要なことなど、たくさんのことを学ぶことができました。
 また、2月26日(火)〜3月1日(金)の4日間には、岩手マッサージセンターにおいて生徒1名が職場実習を行いました。職員や利用者の方々から貴重なお話を伺ったり、先輩から普段、学校では学ぶことができないマッサージの施術方法を教えていただくことができ、1年後の就労へ向けて充実した時間を過ごすことができました。
 




1月25日(土)・26日(日) フロアバレーボール部強化試合

 1月25〜26日,フロアバレーボール部(FV)の理療科生4名を含む7名の生徒と職員で埼玉県立特別支援学校塙保己一学園へ強化練習に行ってきました。
 合同練習や紅白試合を行う中で,「塙保己一学園の選手とコーチ陣が一つの目標に向かって毎日懸命に練習している」ということを肌でひしひしと感じることができました。昨年4月からFVを始めた人がほとんどという本校チームにとって,練習に取り組む姿勢や生徒同士が切磋琢磨しあう姿,基本動作の反復練習やチームの雰囲気作りなど多くのことを学ぶ機会となりました。遠征で寝食をともにすることで新チームの団結力を一層深めることができた充実した二日間でした。
 FVチームの中軸を担う理療科生たちから,「今年の盛岡大会に向けてモチベーションがあがった。」とか「この経験を生かし全国大会に向けて最強のチームを作り上げていきたい。」など, 頼もしい声があがっていました。
  

  




12月20日(木) 臨床体験発表会(3年生)

 今年度も本校において、高等部専攻科保健理療科・専攻科理療科3年生の生徒3名が1年間を通して行ってきた臨床実習の成果を発表しました。
 臨床実習が始まった1月当初は不慣れだった対応も、徐々に患者様とのコミュニケーションも自然にとれるようになり12月の臨床体験発表会を迎える事ができました。生徒達は患者様が訴えている様々な症状に対し、生徒自ら治療の方向性を見出し、臨床室に来られた患者様に少しでも楽になって帰ってほしいという気持ちで施術に臨みました。施術後には「頭痛がおちついた」「肩の痛みが気にならなくなった」などのお声もいただき、治療家を目指している生徒達の励みになったと思います。
 発表会では、生徒3名がそれぞれの症例に対しての治療法や治療結果をまとめたレポートを立派に発表しました。発表後の質疑応答では、来年、再来年に臨床を控えている1,2年生から、施術において気をつけた点や工夫した点など沢山の質問があり大変充実した発表会になりました。1,2年生は3年生の声を受け止め、これからの臨床に向けて有意義な時間を共有できたものと思います。
 最後に、外来で来てくださった患者様、ご協力いただいた患者様に深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 




11月27日(火) 仁王老人福祉センターにおけるマッサージ実習(2年)

 今年度も11月27日、13時30分から15時20分まで盛岡市立仁王老人福祉センター(仁王児童福祉センター)において、理療科2年生(4名)によるマッサージ実習が行われました。
 地域の皆様と交流を深めながら、1人20分程度のマッサージを無料で行い、12名の方々に施術することが出来ました。 
 今回の実習を通して円滑なコミュニケーション能力と短時間での適切なマッサージ実技の組み立てを学ぶ機会となりました。
「いつも辛い腰の痛みが楽になった。」「マッサージを初めて受けたが気持ちよかった。これからもがんばって下さい。」など多くの温かいお言葉をいただきました。
 お忙しい中、お客様の予約や施設の利用においてご協力を頂いた仁王老人福祉センターの方々、またマッサージを受けに来てくださった皆様に深く感謝申し上げます。
      

 




9月19日(水) 理療科1年生 施設見学

 9月19日(水)、高等部理療科1年生2名は、施設見学を行いました。目的は進路学習の一環として治療院等を見学し、今後の進路選択に役立てることです。また、見学のなかで実際の現場で必要とされている理療技術の理解や、今後の学習活動との関連を深める意欲づけに繋がることを目標としました。
 始めに、緑が丘にある「はまなす鍼灸治療院」を見学しました。院長の佐藤明先生には、多くの体験談や理療師としての心構え等、貴重な話を聞くことができました。特に理療師として自身の健康に気を付けること、患者様に対し、平常心を持って傾聴して対応していくことの大切さを学ぶことができました。また、治療体験として実際に鍼施術をおこなっていただきました。
 次に加賀野にある「高齢者専用住宅 加賀野の森」に行きました。加賀野の森では、実際の施術現場を見学させていただくことが出来ました。お忙しい中、高齢者に対する強さや姿勢に注意しながら行う施術を見せていただき、学校で学ぶことの出来ない貴重な体験をすることが出来ました。
 お忙しい中、見学を快く引き受けてくださった、はまなす鍼灸治療院様、加賀野の森様、ありがとうございました。
 



8月28日(火) 校内実習報告会

 8月28日(火)に高等部専攻科保健理療科・理療科・本科保健理療科2年生の校内実習の報告会が行われました。
 校内実習は7月23日〜27日までの5日間,各自が模擬治療院を開いて,一日2〜3人の模擬患者に対して問診・あんま施術を行い,PCでのカルテ作成を行った後に一日の活動を報告しあうという形式で行われました。実習期間中,猛暑で熱中症などが心配されましたが,体調をくずこともなく全員が実習をやり遂げることができました。
 報告会では、実習で学んだことや目標の達成度合い,12月からの校内臨床実習にむけての課題などが報告されました。発表態度や発表後の質問に丁寧に答える姿などから,校内実習を終えてひとまわり成長した様子が感じられました。
 「全員が一つの目標に向かっていることが感じられる,いい雰囲気で実習が行われていた。今回の実習をとおして学んだこと反省したことを次の目標につなげてほしい。」という西村理療科長のことばで報告会はしめくくられました。
    

 

  



7月5日(木) 仁王地区健康講座

 7月5日に開催された仁王地区健康講座において、今年度も高等部理療科はマッサージ施術の提供をさせていただきました。
 この企画は、仁王児童老人福祉センターからのご依頼のもとに毎年実施しているもので、地域への回覧によって、マッサージ施術の希望者を対象に本校理療科生がボランティア施術を行っているものです。今年は11名の希望者を2,3年生で職員の指導のもとに施術し、経験を積む貴重な時間となりました。
 生徒達は、最初は戸惑いながらも、徐々に要領をつかみ、「楽になった。」「身体が軽くなった。」と言われた時は、普段の学習の成果を実感していました。今後も人を癒す職業人を育てるにあたり、引き続き地域の皆様方の御支援御協力を賜りながら、社会に貢献する人材の育成に励んで参りたいと思います。 
 

 



6月20日(水) 「手でみる博物館」見学

 理療科1年生2名は、生物学や解剖学の授業内容を深めるために「手でみる博物館」に行ってきました。
 初めに自分の視覚の状態なども含めての自己紹介をしました。次に館長の川又若菜さんより「桜井記念 視覚障がい者のための手でみる博物館」の概要について伺いました。
 いよいよ見学です。川又さんの説明を聞きながら生徒たちは触って「何?」、見てびっくり「わっ!」、聞いて「なるほど」などの声があがりました。「大丈夫、模型ですから動きませんよ。」と言われながらも少々ドキドキしながら色々なものを見せて頂きました。カタツムリ・カマキリ・クモ・イモムシ・イカ・タコ・貝類・サメ・クジラ等々。サメの剥製は本当の鮫肌で食いちぎられそうな鋭い歯列。
 解剖学を学んでいる生徒のために、クジラの椎骨や肩甲骨・上腕骨・橈骨・尺骨をみてそのスケールの大きさに驚き、その大きさに比較するといかに人間が小さな生き物であるか知りました。残りの時間は文化の部屋・生命の部屋・世界一の部屋を見学しました。
 生徒たちからは「文化の部屋で建築物をもっとゆっくり見たいです。」や「バックヤードで大きな鳥の羽みたいなのが見えたので気になりました。また行きたいです。」の感想が出されました。今回の見学は生徒各々の好奇心を満たす有意義な体験になりました。
 

 

   

     



6月13日(水) 進路学習会  

 平成30年6月13日(水)13:30〜15:20、岩手県社会福祉協議会、盛岡公共職業安定所、盛岡広域障がい者就業・生活支援センターから4名の講師をお招きして高等部専攻科理療科進路学習会を実施しました。
内容として以下の3点を中心にお話していただきました。
@福祉の概要について、岩手県の人口動向(急激に人口を減っている市町村、今後さらに減り続ける市町村)、県全体の福祉施設の数、市町村における福祉施設数など福祉の概要をクイズ形式で分かりやすく説明していただきました。
A障がい者雇用の状況・障がい者の就職動向について、視覚障がい者の仕事は、あはき以外にはあまり多くはないのでこれから開拓していかなければならない。ハローワークの利用の仕方、ハローワークの取り組みと課題、障がい者自身の課題、学校がどのように生徒を支援しなければならないか、など多岐にわたってお話されました。
B働きながら生活するうえで知っておきたいことについて、障がい者差別解消法やホームヘルパー、ガイドヘルパーの制度について丁寧且つ分かりやすくお話をしていただきました。さらに障がい者の就労の実態や抱えている課題、それに対するセンターの取り組みについてもお話しいただきました。
生徒たちはメモを取りながら熱心に話を聞いてました。今回の学習で学んだ事を今後の進路選択や就職活動にしっかりといかしていきます。
    
                      拡大読書器を使って資料を
                      読んでいます。

      
 データ化した点字資料をブレイル     就労の実態について質問して
 メモで読んでいます。          います。



5月23日(水) 校内弁論大会  

 5月23日(水)、平成30年度校内弁論大会が開催され理療科からは4名の弁士が出場し、会場を沸かせ、観衆の涙を誘いました。
 発表では、「幼稚部から視覚支援学校で過ごしていたが、引っ込み思案の自分を変えたくて外の学校へ進学し、『夢から逃げ出すことはいつでもできる、夢への努力は今しかない。』という言葉を励みに、苦手なことを克服するために努力をし少しずつ自分を変えることができた。」というものや、「病気の治療、学校生活に追われ忙しく退学も考えたりもしたが、人に会うのが嫌だった昔の自分と違って、今は支えてくれる皆が大好きで会うことが楽しみになりこれからも頑張りたい」と決意を胸に、辛いときいつも励みに聴いているAKBの『夕日を見ているか』を紹介した発表もありました。
 優秀賞に選ばれたのは「子どもの頃から弱視だったが、遠回りをしながらも視覚支援学校にたどり着き、視覚に障害があってもみんな明るく優しいこと、スポーツを楽しめること、理療師として働けることを知り、患者さんに笑顔になってもらえる理療師を目指し目の前のことを頑張る」ことを発表したものでした。また、最優秀賞に輝いたのは「たどり着くその瞬間(とき)まで」と題して、自分の人生を駅伝に例え、視力が低下してもなかなか障害受容ができずもがいていた頃、障害者の方々に会い理解していった頃、障害者手帳を取得し白杖を持った頃、視覚支援学校に通い始めた頃とそれぞれたすきを繋いできた。小学生の頃の夢『普通の生活をする普通の大人』を目指してこれからもタスキを繋いでいきたい」という発表でした。6月に行われる東北大会でも感動を与えてくれることでしょう。4人とも自分を見つめ直す良い機会になったことでしょう。
       





4月20日(木) 第1回職場実習報告会  

 4月20日(木)、平成30年度第1回目の職場実習報告会が開かれ,2名の新入生を含む生徒11名と職員約20名が参加しました。
 高等部専攻科理療科・保健理療科3年生の3名が特別養護老人施設等での実習について報告しました。実習は3月下旬の3〜5日間,それぞれの生徒が自宅から公共交通機関などを乗り継いで実習先へ通って行われました。
 報告会では、実習内容や指導をうけたことなどが報告されました。後輩にむけて、「教科書で学んだ病気の特性が実感できるので特別養護老人施設での実習は大変勉強になる」,「実習前に解剖学の筋と神経支配について復習していたほうがよい」,「利用者さんが楽しかったという気持ちが残るような接し方を心がけた」など具体的なアドバイスがありました。また、「実習先でのカルテのポイント数が小さく,読みづらくて大変だった」など,視覚的な面での大変さについても報告されました。3人とも共通して,高齢者や難病の方々とコミュニケーションをとることの大切さとともに難しさを感じていたようでしたが,実習をやりきった充実感と今後の展望への期待感が感じられました。後輩たちからの質問にもていねいに回答し,実習で多くのことを学んだことがうかがえました。
「今回の実習をとおして学んだことを今後の校内臨床実習や次回の職場実習で実践できるように期待している」という副校長先生のことばで報告会は締めくくられました。
  
 ルーペを使って原稿を読んでいる       拡大読書器で原稿を読んでいる。

        
 



H29年度
    

12月21日(木) 臨床体験発表会(3年生)  

 今年度も高等部専攻科理療科・保健理療科3年生の生徒3名が、1年間を通して行ってきた臨床実習の成果を発表しました。
 実習が始まった当初は、施術時間の配分や患者様との会話にも課題がありましたが、上手にコミュニケーションを取りながら実習を重ね、12月の臨床体験発表を迎える事ができました。
 生徒達は、治療にいらっしゃった患者様に対し真心をこめ、ひたむきに施術を行いました。また、少しでも心身共に楽になってほしいという強い気持ちをもち続け治療に臨んでいました。「視覚支援学校の臨床室に来るのが楽しみでした。」「肩凝りが楽になりました。国家試験もがんばって下さい。」など多くの患者様から温かいお言葉をいただきました。
 発表会では、生徒3名が、それぞれの症例に対してどのような工夫を行い、治療成果が得られたかをまとめたレポートを発表しました。1・2年生からは、施術の内容や評価方法の工夫などに対し、多くの質問が寄せられ充実した発表会となりました。
 治療にいらっしゃった患者様、ご協力いただいた皆様に深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
  

            

11月28日(火) 仁王老人福祉センターにおけるマッサージ実習(2年) 

 今年度も11月28日、13時30分から盛岡市立仁王老人福祉センター(仁王児童福祉センター)において、理療科2年生(3名)によるマッサージ実習が行われました。
 この実習は、マッサージの技術やコミュニケーション力の向上を目的として、毎年実施しています。視覚支援学校近隣の地域の皆様12名との交流を深めながら、1人30分程度のマッサージを無料で行いました。
生徒たちは、コミュニケーションを取りながら、一生懸命に施術をしました。「施術を受ける前はつらかった肩のこりが楽になった。」「マッサージがとても気持ちよかった。これからもがんばって下さい。」など多くの温かいお言葉をいただきました。今回も充実した実習となりました。お忙しい中、お客様の予約や施設の利用においてご協力を頂いた仁王老人福祉センターの方々、またマッサージを受けに来てくださった皆様に深く感謝申し上げます。
   
 

       

11月22日(水) 岩手県特別支援学校技能認定会
          〜 “癒やしのパワー”伝わりましたか? 〜

 11月22日(水)、岩手県立総合教育センターに県内の特別支援学校13校が集い、『見せます!私たちの「働く力」を!』をテーマに「第1回岩手県特別支援学校技能認定会」が開催されました。この認定会は、日ごろの学習成果を発表し企業(17社)・関係機関の方々から客観的な評価を得て、それぞれの技能向上を目指し、雇用機会の拡大につなげることをねらいとして始まったものです。本校は理療科1・2・3年生10名と職員8名が参加し、マッサージのデモンストレーションを行いました。
生徒は頸肩部を中心に一人15分程度の施術を行いました。実質3時間の活動時間で総勢約77名に施術することができました。学校で学んだ手技にそれぞれが工夫をこらしながらお客様に満足していただけるように奮闘していました。
私たちのブースに来ていただいたのは企業・学校関係者や保護者の方々でした。外部の方に施術をする機会が少ない1年生には上級生の巧みなコミュニケーション術を学ぶいい機会にもなったようです。上級生の中には、職場実習でお世話になった施設の方に立ち寄っていただき、緊張しながら施術する様子もみられました。
 施術後に皆さんから「楽になった。軽くなった。」との声をいただき、生徒たちは心地よい充実感と疲労感を感じつつも、自分の課題を見つめ直す機会となりました。
理療科生徒全員での活動をつうじて生徒同士の親睦も深まり、花巻までの楽しい小旅行のような雰囲気も味わうことが出来ました。参加にあたりお世話になった皆様ありがとうございました。
      

  

9月13日(水)〜14日(木) マッサージボランティア

 東日本大震災後に始めたから沿岸地区マッサージボランティアを9月13〜14日、体験して参りました。本校理療科の被災地訪問ボランティアも、継続した取り組みとなっています。
 気仙地区の仮設住宅や復興住宅で施術を行わせていただき、活動後は、復興のシンボルである「奇跡の一本松」や、美しくライトアップされた「キャッセン大船渡」などを見学させていただきました。
 ご利用いただいた方々からは、「今日は改めて『手当て』という言葉の重みを感じることができました。話を聞いてもらいながら痛いところを触ってもらい、体のみならず『心』も癒やしていただきました。これは機械では絶対得られないものです。素晴らしかったです。ありがとうございました。またぜひお願いしたいです。」などの心温かいたくさんの感想をいただき、理療科の生徒たちの大きな励みとなりました。心より御礼申し上げます。

<生徒感想> 三年 藤嶋明穂
 昨年に続き二度目の沿岸マッサージボランティアに参加させて頂きました。
 緊張でスタートした昨年とは違い、施術場所や集まって頂けた方々は違いますが、だいぶ落ち着いてスタートする事が出来ました。震災から6年が過ぎ、目の前でどんどん新しくなった町、さらにこれから新しくなっていく町に、嫌が応でも馴染まなければならない生活をされている方々は、どれ程ストレスを陰に潜めて毎日を過ごされているのかを思うと、ほんの束の間でも『幸せだなぁ』と感じる時間をもって頂きたいと思う一心で対応させて頂きました。施術が終わって『寝そうになってしまいましたぁ』とつぶやかれ、スッキリとされた笑顔で『気持ち良かったぁ』との御言葉は、私にとって何よりの誉め言葉でした。地元盛岡での施術とは違う、沿岸地域の施術ならではの『熱い感動』がありました。
 先生方におかれましては、何かと多方面に御苦労もされているかと思いますが、これからも学校行事としてこの事業を続けて頂きたいと思います。施術の実習としてのものだけではない『津波を忘れない為の事業』としてもなんとか続けて頂きたいと思います。
 今年も大きな感動を頂けた事、関わった方々全ての方に感謝します。
 
  

      

7月13日(木) 理療講演会

 平成29年7月13日(木) いわてリハビリテーションセンター機能回復部長(理学療法士)諸橋 勇先生を講師としてお招きして理療講演会を行いました。 
講義では、脳血管障害、脊髄損傷の後遺症や筋疾患による麻痺に対する理学療法について学び知識と理解を深めました。共生社会やノーマライゼーション、生活支援モデルとしてのリハビリテーションについて、ハンディを背負った患者さんが家族や周囲の方々の支援を受けながら、どのような形で地域に溶け込み、社会貢献できるかなどを幅広く教わることができて、施術者としての視野を広げることができました。
次に、麻痺や他の病気で筋力が低下している患者さんに対するマッサージ治療やベッドから車いすへの移動について、実技をまじえて教えていただきました。さらに、筋力強化の方法、歩行練習のコツ、関節拘縮や萎縮患者に対する関節モビリゼーションなどについてもきめ細かく指導していただきました。
講師の先生からは「生徒の皆さんが、大変熱心に講義を聞いたり、実技に取り組んでくださり助かりました。」との感想をいただきました。生徒達からは「とても有意義な講演会だった。日々の授業で習っていないことが学習できた。視覚障がいに配慮した実技指導だった。今回学んだことを今後の臨床実習に活かしたい。」など口々に話していました。本講演会は実技指導を中心に学びたいという生徒のニーズに応える形で実施したこともあり、満足度の高い講演会になりました。
   
諸橋 勇先生の講義を熱心に耳を傾けています。   全身の筋肉の緊張を診ています。
         
          肩甲骨の運動法を試してもらっています。

6月21日(水) ビジネスマナー講習会

 6月21日(水)の午後、本校視聴覚室において、ビジネスマナー講習会が行われました。対象は中学部・高等部の生徒で、就業に必要なビジネスマナーの基本的な知識と技術の学習を目的として実施されました。講師はジョブカフェいわてでキャリアカウンセラーとして活躍し、多くの学校で就労に関するセミナーをされている平藤由美子氏です。
 講習会では、挨拶の仕方や礼儀作法などの基本に始まり、敬語の使い方、自己紹介の仕方、電話応対、名刺交換の作法など、社会人として働くために必要な内容について、実践を交えながらとても分かり易く教えて頂きました。生徒達も職員の助けを借りながら、熱心に学習に取り組む姿が見られました。
 実習後のアンケートでは、「将来、自分が会社に通うようになった時、身だしなみや敬語の使い分けなどが、しっかりしていなければならない事を知った。」、「職場実習の時には、今回習った事を活かしたい。」などの感想がありました。ビジネスマナーの知識だけでなく、職業自立に向けた意識も高めることができ、とても有意義な講習会となりました。
 これからも本校では、ジョブカフェいわてや関係機関からの協力を得ながら、生徒達の社会自立に向けた支援をしていきたいと考えております。
 
 

  
    

6月12日(月) 「手で見る博物館」見学

 6月12日(月),理療科1,2年生7名と職員4名で,「手でみる博物館」に行ってきました。初訪問の1年生のために,「手でみる博物館」の成り立ちと創設者の桜井先生のおことば「百聞は一触に如かず」について,館長の川又若菜さんからお話がありました。
 初めに,模型や実際の骨を触りながら無脊椎動物と脊椎動物の違いについて学びました。その後,サメとクジラの違いについて,若菜館長の丁寧な説明と背骨や椎骨,ひれ,歯,顎などをじっくりと触擦することで理解を深めることができました。クジラとサメ,そしてウシの本物の椎骨などを比較して触った生徒達からは,「こんなに大きさや厚みが違う」,「マッコウクジラとミンククジラでもこんなに大きさが違う」,「模型よりも細かい違いがよくわかる」などの声が聞かれました。また,川又若菜館長からの,「クジラの肩甲骨と上腕骨,前腕骨,橈骨はどんなふうにつながっているでしょう?」という質問に,全員で触ったり,つなげたり,骨の向きを変えたりしながら考えて取り組んでいる様子は,理療科生として頼もしい姿でした。
 最後の30分間は,生徒達がそれぞれ自由に文化遺産や剥製の部屋を見て回りました。ライオン,子牛,ペンギンなど普段触ることのできない動物の毛皮の感触を楽しみ,スカイツリーや東京タワー,あるいは五重塔や城郭などの模型を触って,形や全体像を理解したようです。
 生徒達にとって,3時間という見学時間でもまだ足りない感じではありましたが,触ることで分かることがたくさんあるということを実感できた有意義な時間だったようです。
   


         

  

       







相談支援部より
  ことり教室
証明書等の発行
臨床治療について
寄宿舎より