岩手県立盛岡視覚支援学校
進路だよりNo.1
令和5年5月26日発行
進路指導部
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「日本でいちばん大切にしたい会社」から学ぶ
校長 近藤 健一(こんどう けんいち)
これは、平成28年に「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞において審査委員会特別賞を受賞した、日本理化学工業株式会社の先代社長の言葉です。この会社は障がい者の雇用割合が70%以上で、チョーク(黒板に書く、あのチョークです)製造工程のほとんどを知的障がいのある方が担っています。チョークの国内シェアNo.1というから驚きです。
この先代社長が、初めて2名の養護学校の生徒を雇用した後の話です。その二人が仕事で何度注意されても嫌がることなく一生懸命働く姿に疑問をもち、禅寺のお坊さんに話したところ、そのお坊さんから教わった言葉が、「4つの幸せ」だったそうです。その後、この言葉を会社の使命として碑にも刻み、障がい者雇用を継続し、今では上記の雇用割合になっています。ほめられたり、必要とされたりすることが喜びとなり、「仕事が楽しい」と言って何十年も働き続ける方も多いといいます。生徒の進路を考えるとき、教職員としても心に刻んでおきたい言葉です。
また、この会社のホームページには、身辺自立ができていること、挨拶や返事ができること、周りの人に迷惑をかけないことなどの採用基準が示されています。そして、「それぞれの今もっている理解力に合わせて作業ができるよう環境を整える事に重点をおいている」とも書かれています。このことは、私たち教職員が教育活動の中で大事にしていることでもあります。
幼児児童生徒のもてる力を最大限に引き出すための環境を調整し、基本的な生活習慣の確立を大切にしながら、一人一人の社会的自立に向けて支援していきたいと思います。

●令和4年度専攻科修了生の進路状況について
《高等部専攻科保健理療科・理療科》
有限会社ぬぐまるの家小規模多機能型居宅介護施設与願寿(盛岡市)
東洋医学研究所リバース岡本院(盛岡市)※研修生
有限会社ウエルネスADL向上センター(盛岡市)
岩手マッサージセンター(盛岡市)※通所利用

【R5年度進路指導部職員紹介】
中学部:阿部 豪(あべ ごう)(副部長)
高等部:齋藤 賢一(さいとう けんいち)(部長)
吉田 涼佳(よしだ すずか)
三井 優子(みつい ゆうこ)
下佐 友樹(しもさ ゆうき) 
以上5名の職員を中心にして、本校幼児、児童、生徒全員の希望進路実現に向けて、取り組んでいきます。どうぞよろしくお願いいたします。

●高等部2組前期実習
高等部普通科2組は、6月26日(月)からいよいよ前期実習が始まります。生徒4名、それぞれの仕事を一日やり続けます。これはとても大変なことですが、やりきった後の達成感・満足感は卒業後の進路先に繋がっていきます。一つ一つの成果が、生徒の進路実現に結びつくよう職員一同、サポートしていきたいと考えております。

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